5月31日よりシアター・イメージフォーラムにてスタートした「どうしても触れたくない」が、初日以来連日満席の大ヒットとなっております。
本作は、ヨネダコウ原作の漫画「どうしても触れたくない」を新人監督・天野千尋が映画化。過去の恋の傷をひきずるゲイの主人公と、無骨な優しさが次第に恋に変わっていく男性との恋愛を描く。
女性監督ならではの繊細な描写や美しい映像が、原作ファンにも広く受け入れられリピーター率も高い。
男女比は1:9で女性が多く、年齢層は20代から40代がメインとなっている。

シアター・イメージフォーラムでは整理券制をとっているため、21:00の上映にも関わらず午前中の整理券配布時間から足を運ぶ観客が多く、初日から6月9日までの9日間連続でチケットは完売。平日でも上映開始1時間前にはチケットが完売しており、完売時間も日に日に早くなっている盛況ぶり。パンフレットの購買率も観客の5割が購入するほどのびている。
この大ヒットをうけて、シアター・イメージフォーラムでは、上映回数を拡大。現在の21:00からの回に加え、6月14日(土)〜20日(金)20:40の回(※ただし16日は休映)を、21日(土)〜27日(金)は11:00の回を追加する。

シアター・イメージフォーラムと、劇場の最寄り駅のSHIBUYA TSUTAYAのBOOKコーナーでは、「ヨネダコウ複製原画展」も開催。流麗で繊細なタッチで知られるヨネダコウの「伝説のBL漫画」の複製原画を、シーンを変えて2カ所で展示。多くのファンが足を運んでいる。
劇場では、「コミック割引」として、原作「どうしても触れたくない」と、同作者のスピンオフ漫画「それでも、やさしい恋をする」のどちらかをチケット購入時に提示すると当日一般1800円から300円割引のサービスを行っているため、もともとの原作ファンだけでなくファン拡大の相乗効果も表れている。

また、本作公開前に発売されたメイキングDVD「メイキングオブ『どうしても触れたくない』 想いが触れる瞬間」は、4月16日の発売当初amazon日本映画のメイキングDVD部門の1位を獲得。約2ヶ月近くたった今も2位をキープするなど人気となっている。
劇場公開前の5月25日には大阪の朝日生命ホールにてワールドプレミア上映を行い、上映2回とも満席。大阪のシネ・ヌーヴォXで6月21日より公開が決定している。シネ・ヌーヴォXでの上映スケジュールは、6月21日(土)〜27日(金)11:30/13:20、28日(土)〜7月4日(金)15:55/17:40、5日(土)〜11日(金)14:55/20:05の各2回上映となっている。

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=52055

執筆者

Yasuhiro Togawa