6月14日より公開となる『ホドロフスキーのDUNE』は、「これがなければ『エイリアン』は生まれなかった」と言われ、『スター・ウォーズ』や『ブレード・ランナー』などのSF映画に多大なる影響を与えたと言われている、ホドロフスキー版『DUNE』をめぐるドキュメンタリーです。本作の中に登場する、幻のストーリーボードの所有者が日本で見つかりました!

幻のストーリーボード集の発見に伴い、パルコ ギャラリーXにて展覧会の開催が決定いたしました。

【開催概要】
タイトル:アレハンドロ・ホドロフスキー展『芸術に許可が必要だと?』
展示物:DUNE幻のストーリー・ボードなど
期間:2014年6月14日(土)〜2014年6月30日(月)
会場:パルコ ギャラリーX 東京都渋谷区宇田川町15-1
主催:Vice Media Japan株式会社
協力:PARCO, UPLINK
DUNE ストーリーボード貸出協力:前田道一

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『ホドロフスキーのDUNE』はアレハンドロ・ホドロフスキー監督が映画化に挑みながら、実現に至らなかったことで知られる『DUNE』に迫るドキュメンタリーで昨年の第26回東京国際映画際で上映され話題を呼んだ。

本作の中で度々登場する『DUNE』のストーリーボード集。先頃亡くなった『エイリアン』のH.R.ギーガーによるデザイン画や、フランスのコミック作家メビウスによる壮大な絵コンテが描かれたこの“分厚い本”は映画の資金を得る為に作られ各映画制作会社に配られた物だという。
昨年10月の東京国際映画祭で来日したフランク・パヴィッチ監督が上映後のティーチインで、このストーリーボード集について「全部で20冊ほど制作され、現在確認できているものが2冊。ホドロフスキー監督が1冊、プロデューサーのミシェル・セドゥー氏が1冊持っています。そしてもう一冊、日本にあるかもしれません!リサーチしたところ10年前にeBayで出品され、それを落札したのは日本人だったということです。」と発言。

これに伴い配給のアップリンク、パルコでは、映画の公式サイトやTwitterなどでストーリーボード集を所有している方を探していたが見つからず、呼びかけから半年以上経過した5月の半ば、遂に所有者の方が自ら名乗りを上げ、その存在があきらかになった。

今回見つかったのは、いくつかのページを抜粋して構成され、限定で製作されたホドロフスキー版『DUNE』絵コンテ集、通称”赤版”。

所有者の男性はもともとメビウスのファンで、フランク・パヴィッチ監督が言うように、約10
年前にeBayで、フランス人から落札したそう。5月のある日、映画館の予告編で『ホドロフスキーのDUNE』の予告を観て、「あれ・・?これ、ウチにあるのと同じだ」と思い映画のHPを見たところ、配給のアップリンクとパルコがストーリーボードを探していることを知り、連絡をしたとのこと。

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執筆者

Yasuhiro Togawa