7月19日(土)に公開するスタジオジブリの最新作『思い出のマーニー』。ジブリ初のWヒロインで贈る本作は6月末の完成に向けて現在制作中です。先日スタジオジブリ西村義明プロデューサーによるブリーフィングにおいて、杏奈役の高月彩良、マーニー役の有村架純というキャストが発表になりました。この度、そのWヒロインの瑞々しい演技を支えるその他のキャスト陣が発表されました。

 また、同じく5/28(水)より杏奈&マーニーの最新画像も解禁となりますので、併せてお知らせいたします。こちらは映画のワンシーンではなく、米林監督が作品の世界観を一枚画で表現してデザインした本作のポスタービジュアル(6/14(土)〜劇場掲出予定)です。

頼子(松嶋菜々子)
杏奈の養母。杏奈からは「おばちゃん」と呼ばれている。

<コメント>
私の演じた頼子は、娘から愛情を疑われているのでは?と心配性になってしまう女性。
アフレコはあまり経験がないので最初はスタジオの雰囲気にのまれて声が小さくなってしまったり、また映像のと自分の演技を合わせていくことに苦戦しました。けれど、監督の優しくおっとりした雰囲気で緊張は和らぎ、とても良い経験をさせていただいたと思っています。この映画は親子の愛情が描かれていますが、思春期のお子さんがいらっしゃるご家庭であれば、どなたにも共感できる感覚がふんだんに詰まっています。完成した作品を娘達と一緒に観られたら嬉しいですね。

大岩清正(寺島進1963年11月12日生まれ)
夏の間、杏奈がお世話になる夫婦の夫。

<コメント>
まさか自分にスタジオジブリからオファーがくるなんて想像していなかったので、とても驚きました。監督からは“自然体で”との説明をうけ、能天気で大らかな清正を演じてみました。久しぶりのアフレコで、難しかったけれど刺激的で勉強になりましたね。ご飯のシーンは食いしん坊なので特に楽しかったです。何より自分の娘が楽しみにしてくれているので、娘孝行できたのがとても嬉しいです。完成したら一緒に観に行けたらと思っています。

大岩セツ(根岸季衣1954年2月3日生まれ)
夏の間、杏奈がお世話になる夫婦の妻。頼子の親戚にあたる。

<コメント>
数十年前に立候補してから念願かなって今回の役を頂けて本当に嬉しかったです。私が演じたセツは太陽のような水のような空気のような…構えずに杏奈を包み込む憧れのキャラクターですごくいい役を頂けたなと思っています。アフレコという作業は普通の演技以上に役の血肉を作っている感覚や自分に委ねられている感覚がとても新鮮で楽しいものでした。『思い出のマーニー』は人間が生きる芯のことを優しく幻想的に描いていて、みなさんの期待を決して裏切らない作品になると思います。

老婦人(森山良子1948年1月18日生まれ)
最愛の夫に先立たれ、悲しみに暮れる老婦人。

<コメント>
アフレコはほとんど経験がないものですから、お話を頂いた時は面白そう!と思いました。実際に画を見てキャラクターの表情を見ながら演じるのと、台本だけで練習するのでは大きな差がありましたね。劇中歌を歌うシーンは優しく、温かく、思いを込めて、さりげなく歌いました。『思い出のマーニー』は、一生懸命生きていれば何があっても大丈夫だと包み込んでくれる力強い作品になると思います。

ばあや(吉行和子1935年8月9日生まれ)
湿っ地屋敷の使用人。

<コメント>
役をいただきとっても嬉しかったです。『崖の上のポニョ』以来2回目ですが、初めてやるような新鮮な気持ちで挑みました。米林監督は初めてお会いしたのですが、会っただけで“嬉しい”と思える素敵な方で、握手をしただけで全てが通じたような気持ちになりましたね。私が演じたのは意地悪なばあやの役で、思い切り子供たちを怒ったりするんですが、なかなかいい気分でした(笑)。『思い出のマーニー』は何度見ても楽しめる、子供でも大人でも何かを感じる愛おしい作品になることと思います。

久子(黒木瞳1960年10月5日生まれ)
岸辺で湿っ地屋敷の絵を描く女性。杏奈の憧れの存在。

<コメント>
ジブリ作品は『風の谷のナウシカ』からファンなのですが、主人公が生き生きと描かれているのが最大の魅力ですね。オファーを受けた時は素直に心躍りました。
この作品は主人公杏奈の成長物語でありながら、人間が成長する上で必要な条件の一つ“愛される事”に焦点をあてた愛の物語であると思います。私が演じた久子は杏奈の憧れの人物であり、優しくかっこよい人だと監督から説明を受け演じました。絵を見てみるまでどんな人物かわからないところが難しかったですね。想像しながら練習しました。キャラクターに声を吹き込むと少しずつ一心同体になっていく感覚を感じられるので、声のお仕事は好きです。

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執筆者

Yasuhiro Togawa