このたび、竹野内豊の主演最新映画の製作が決定致しました。
原作は1994年「眠りの海」で小説推理新人賞を受賞し、99年『MISSING』で単行本デビュー、同作が累計30万部超えのベストセラーになった、本多孝好の『at Home』(角川文庫刊)。
竹野内豊は“父さん”こと和彦、空き巣を生業とする泥棒で、ちょっと抜けた性格だが、義理人情には人一倍弱い父親役を、そして、“母さん”こと皐月で、結婚詐欺師を演じるのは、松雪泰子。

ストーリーは、父・母、長男長女次男の五人家族。どこにでもある平凡で幸せな家族。けれども、実は家族全員で、犯罪で生計をたてている一家。父さんは空き巣泥棒、母さんは結婚詐欺師、長男は偽造職人…。
ある夜、家族の元に一本の電話が…。結婚詐欺がバレ、相手に母が拉致され身代金まで要求されてしまう。
能天気にみえた家族、その裏にあるそれぞれの苦しい過去。血もつながっていない、けれどこの幸せを守るためなら、誰よりも必死になれる。これも一つの家族の姿。母親を取り戻すことはできるのか!?
家族に傷つき、そして家族に救われたものたちの物語です。
“血がつながっていれば家族? 一緒にいれば家族?何をもって家族というのだろう?そして人とつながる事を知った人間は、窮地に立たされた時にどんな行動をとるのか?”。連日のように家族問題が報道される昨今、常識や既成概念にとらわれがちな時代、だからこそ届けたい、強いメッセージ性をもった尖った作品となります。
監督は07年にDREAMS COMETRUEの名曲を映画化した「未来予想図〜ア・イ・シ・テ・ルのサイン〜」で監督デビューを果たした蝶野博。

<竹野内豊 コメント>

 『原作者の本多孝好さんの描く家族のカタチ、登場人物の楽しい会話、そこに映る一人一人の存在感が魅力的でした。血縁と言う繋がりはなくても、家族を想い、共に助け合いながら生きて行く様は心に残ります。
松雪さんをはじめとするキャストの方々と、熱いスタッフとともに、素敵な映画をお届け出来る様に頑張りますので楽しみにしていてください。』

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執筆者

Yasuhiro Togawa