4 月 16 日(水)より、TSUTAYA&アマゾンにて話題の海外ドラマ「アンダー・ザ・ドーム」の DVD が先行リリースされました。『キャリー』『シャイニング』『ショーシャンクの空に』など、いくつもの傑作を発表してきたスティーヴン・キングの同名小説が原作で、ある日突然、巨大なドームに囲まれた町を舞台に繰り広げられるかつてない衝撃のミステリーと緊迫の人間ドラマです。

そこで今回は、アニメや漫画、ゲームといった空想世界に存在する特徴ある建造物を、現状の技術および材料で建設するとしたらどうなるかを真面目に検討する前田建設ファンタジー営業部に、本作の主役と言っても過言ではない“ドーム”について議論をするという緊急座談会が実施されました。過去には「マジンガーZ」の地下格納庫や「機動戦士ガンダム」の地球連邦軍基地ジャブローなどの建造見積りを出してきたファンタジー営業部。建設会社の立場から、本作をどう見たのでしょうか?

今回もファンタジー営業部の A 部長、B 主任、C 主任、D 職員の「中の人」たちが前田建設本社の会議室に集まりました。今回は通常とは異なり、本作に登場するドームは「さすがにウチでも作れない!」という事で、建設するためではなく以下のような議題が設けられました。

1、 ドームが出現した時に前田建設の現場がその中にあったとしたら、建設会社職員として何をすべきか
2、 このドームを自在に使えるとしたら、一体どんな建築あるいは土木建造物を作りたいか
3、 ドラマの登場人物の中で、前田建設に来て欲しい人およびその理由

◆建設会社らしく、とにかく掘る!調べる!でも、まず最初は“衝突防止”?!

まず一つ目の議題では、トンネル工事の現場にドームが出現したと仮定して座談会はスタートしました。ドラマの第 1 話の冒頭でドームが出現したことで真っ二つになった牛のように、「現場が切られちゃったら大変だな」と開始直後から暗雲が…。「トンネルの先端とドームの間に完全に閉じ込められて、最初の犠牲者になるんじゃないか」といういきなり会社から犠牲者が出るという展開に。

また輪切りではなく、ドームがトンネルを縦に割くように切った場合は、「土圧のバランスが崩れるから、完全に崩壊してこれも重大災害」と、またしても犠牲者の可能性が。そこで前向きな「逆にあの切断技術はいろいろ使えそう」と発言が出るも、「ダムを作ろうとしたときに、ドームがドーンと出てくれたら、即工事完了」という、話題が発展することなくいきなりの終了でした。
前田職員の行動に注目すると、2 つの行動パターンが考えられるということになりました。ひとつはドームの正体を突き止めようとする人たち、もうひとつは生存努力のために様々なことに早めに対処しようとする人たちの 2 種類です。「ドームの正体を確かめるために、どこを突いたら壊れるか等の弱点を探す。建設機械で言うとブレーカーとか。」という意見に、「とにかく掘ってみる。ユンボ持ってきて掘れるだけ掘る」と建設会社らしいご意見が。また、「ドラマではジョーが三角法を使って測量をしてたけど、俺らに任せてくれれば瞬時にやれるね」と自信たっぷりな発言もありました。

そのほか、ガスで鉄骨等を切る溶断機を使う、登場人物たちがドームに触れた時にビリッと感じるものが電気なのかどうか調べる、トンネル坑内用のガス検知器を使ってドーム内の環境の移り変わりを定常的に把握するなど様々な意見が出る中、そもそも論として出た「衝突すると危ないんだから、ドームに『衝突防止』のシールを貼る」という意見には「それは真っ先に考えるね!」と全員が賛同しました。

◆ダムや実験施設に溶岩見学、さらには宇宙まで…。『守られてる感』がカギを握る?!

続いて二つ目の議題は、ドームを自在に使えるとしたら何をするか。とりあえず、ドームの「音を遮断する」という設定が皆さんお気に入りのようで、「近隣の方に迷惑がかからないんで、建設会社のイメージは本当によくなると思います。」と絶賛。ただ、ドームの中から出て来れないうえに最初に材料を全部入れておかないといけないということで、「24 時間働かされますよ。」という不安の声も…。
また、「水を通しにくい」という設定にも注目し、「ドームに、アーチダムの一部の肩代わりをさせれば、美ら海水族館のようなイメージで透明性のある美しいものになる」という夢のようなダムや、温度調節が可能なことを前提とした貴重な生態系の保存や実験を行ったり、さらに博物館機能も併せ持つ施設、熱にも強いという事で溶岩内にドームを置いてそこに入って見学できる施設、さらにはエンジンが積めたら宇宙に行ける、と妄想は膨らむばかりでした。
ここで、「ドラマを見ていて、閉ざされているというより『守られてる感』を感じたんだけど、これってドラマのカギになってるんじゃない?」という発言が。「なぜドームがあの町に現れたのか、実は意味があるんじゃないか?」「人間関係の試金石というか、リトマス試験紙みたいな役割」となぜか思わぬ方向に脱線し始めました。ドラマではドームを“金魚鉢”に例えていましたが、「もし大都市ということになると、囲まれる場所や機能が実は重要」「東京だとその金魚=人間が多すぎる」「食料は少ないし、エネルギー消費量も膨大」「あっという間に全滅しちゃう」と、金魚の表現に異議を唱えつつ脱線を続ける面々でした。

◆現場社員から協力会社の社長さんまで、登場人物はみんな建設業界向き!

三つ目の議題は、前田建設に来て欲しいキャラクター。やはり主人公のバービーを望む声が多く、「火事があったときのあの冷静さとリーダーシップは頼りになる」「ドラマの冒頭で、土、掘ってましたからね。それも真四角に」「あんな綺麗に掘れないよ」「あれは土木屋だ」と絶賛。また、「前田建設にああいうミステリアスな人間がいないので、一人くらい謎めいた魅力を持つのがいてくれたら」「現場は近隣の方々といかに仲良くさせていただくかが重要。測量とかしなくていいからそっちお願い、って言いたい」など、“近隣さん要員”としてスカウトする気満々でした。「ビッグ・ジムは何でも手を尽くして仕事を取ってきてくれる」と、剛腕な町のボスを望む声も。「ただ、ウチの職員というよりは、現場で一緒に仕事をしてくれる協力会社(下請け)の社長のイメージだね」「自分が入社 5、6 年目で、ビッグ・ジムに『違うよ、お前。ここは、こうで…』とか叱られてる感じがぴったりくる」など、建設業界には必ずいるタイプとの事。
ほかにも、ドームの謎を追う高校生ジョーも人気が高く、「ちゃんと観察ができて結論が出せる。若いしポテンシャルが高い」「危険予知や読み解く力は一番あると思う」とバービーに次ぐ人気。「前田建設のキャラっぽいよね。真面目だし」と歓迎ムード。「若い人が建築・土木の道を目指す数が少ない状況だが彼はどうか…」と本音も聞こえてきました。。ちなみに女性巡査のリンダについては「ヘルメット被せたら、そのまま現場にいそう」「仕切りといい責任感の強さといい、まんま所長」だそうです。

『アンダー・ザ・ドーム』 Vol.1〜6 (全 6 巻/全 13 話)
2014 年 4 月 16 日(水)より TSUTAYA 先行レンタル中
■品番:Vol.1:PDTA138368/ Vol.2:PDTB138368/ Vol.3:PDTC138368/ Vol.4:PDTD138368/
Vol.5:PDTE138368/ Vol.6PDTF138368
■音声:①オリジナル(英語)/5.1ch サラウンド ②日本語吹替/2.0ch ドルビーサラウンド
■字幕:英語・日本語・吹替用日本語字幕
■16:9 スクイーズ(ビスタサイズ)
■片面 1 層(一部、片面 2 層) ※仕様はすべて予定です。
※アマゾンにて、セルも先行発売中
『アンダー・ザ・ドーム DVD-BOX』PPS138368 ¥9,300+税 (6 枚組)
『【Amazon.co.jp 限定】アンダー・ザ・ドーム スペシャル DVD-BOX』
PPSJ1061 ¥12,000+税 (6 枚組+アマゾン限定特典ディスク 1 枚)
■公式サイト:http://tsutaya.jp/utd/

執筆者

Yasuhiro Togawa