『スター・ウォーズ エピソード7』に出演決定のオスカー・アイザックって誰?
まずは今月5/30(金)から公開のオスカー・アイザック出演最新作をチェック!

 これまでアカデミー賞に延べ31回ノミネートされ『ファーゴ』(96)2部門、『ノーカントリー』(07)4部門計6部門の受賞を誇るアカデミー賞常連のコーエン兄弟。そんな彼らの最新作は、2013年カンヌ国際映画祭グランプリを受賞し、その年のバラエティ紙、ニューヨーク・タイムズ紙をはじめ数多くの新聞・雑誌で“THE BEST PICTURE OF THE YEAR”に選出され、大絶賛の嵐を巻き起こした『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』だ。(5月30日(金)TOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館 他 全国ロードショー決定!)1961年のNY、音楽的才能はあり人々を魅了する歌声を持つがなかなか芽が出ず、お金もなく、家もない、逃げた猫を追いかければオートロックドアで閉め出され、妊娠させてしまった女性には家に入れてもらえず…。そんな情けなくてどうしようもない本作の主人公、ルーウィン・デイヴィスの1週間は、一部の若者たちの間でフォーク・シーンを下支えしたミュージシャンの一人であり、「彼なしにはボブ・ディランの成功はなかった」と言われるほどボブ・ディランが憧れたミュージシャン「デイヴ・ヴァン・ロンク」の回想録を元に、コーエン兄弟が自由に脚色して生まれた物語だ。

 そんな本作を成功させるにあたりコーエン兄弟が強くこだわったこと、それは「ルーウィン・デイヴィスの演奏シーンはアフレコではなくライブ撮影する」ということだった。しかし、歌唱力と演技力を併せ持つ人物はなかなか見つからず、そのこだわりは逆にコーエン兄弟を苦しめることとなる。しかし—。そこに現れた逸材が“オスカー・アイザック”だった。彼は12歳のころからギターを弾き、作曲もしており、さらにはジュリア—ド音楽院出身で、その見事なギタープレイと歌声はコーエン兄弟さえも唸らせた。さらに、オスカーは2002年に俳優デビューしてから、TVシリーズでキャリアを積み『マリア』(06)のヨセフ役で注目を集め、その後『ワールド・オブ・ライズ』(08)、『ダイアナの選択』(08)、『チェ 28歳の革命』(09)、『アレクサンドリア』(09)、『ロビン・フッド』(10)、『エンジェルウォーズ』(11)、『ドライヴ』(11)、『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』(11)、『ボーン・レガシー』(12)などコンスタントに多数の作品に出演。そして遂に映画初主演となる本作ではその円熟味を増した演技、見事なギター演奏と歌声で2014年ゴールデン・グローブ賞、インディペンデント・スピリット賞ほか数々の映画祭において主演男優賞にノミネートされており、実力派俳優としての階段を着実にのぼっている俳優なのだ。
 コーエン兄弟の大ファンで、フォーク・ミュージックも大好きだったために本作のオーディションを熱望し、見事主人公の座を射止めたオスカー・アイザック。本編での演奏シーンは全て吹き替え無しで本人が歌っていて、惜しみなく美声とギターの腕前を披露している。

日本ではみうらじゅん氏がいち早くオスカー・アイザックをイラスト化!

 こうして、コーエン兄弟にみそめられ2013年カンヌ国際映画祭グランプリ作品の主演をはったオスカー・アイザック。彼の注目度はそれだけにとどまらず、今非常に“ホット!”な俳優としてその勢いは止まらない。というのも、現地時間4/29、遂に正式発表となった『スター・ウォーズ エピソード7(仮題)』の出演キャストの中に、このオスカー・アイザックが入っていたのだから!2015年の公開に向けて5月から撮影開始ということで、まだ明らかにされていない役どころについても今後、非常に注目である。

 日本では、既に本編を鑑賞し、「面白い!!」と大絶賛評を残したボブ・ディラン好きのみうらじゅん氏が、いち早くオスカー・アイザックを描き下ろしイラストにしている。オスカー演じる愛らしくて憎めない主人公ルーウィンを演じたオスカー・アイザックや、その他共演陣のキャリー・マリガン、ジャスティン・ティンバーレイクなどもイラスト化。さらに… 本編で少しだけ登場する“ボブ・ディランらしき人物”もイラストの中でばっちり登場しているので是非注目してもらいたい。なお、このイラストを使用した特別ポスターは一部劇場で掲出される予定だ。

 今回、今最も気になる注目のオスカー・アイザックをいち早くスクリーンで観ることが出来る最新作『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』より、オスカー本人が歌うシーンをまるっと公開。今後、日本のみならず世界中を騒がせるであろう“オスカー・アイザック”を是非チェックしてみてほしい。

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa