この度、“BBCミステリー”の第一弾となる「ダヴィンチ・デーモン」が角川書店より12月6日(金)にDVDリリース致します。
【空白の時代】と言われ、多くの謎に包まれている天才レオナルド・ダ・ヴィンチの青年期を描いた新感覚ミステリー。
映画『バットマン・ビギンズ』『ダークナイト』シリーズの人気脚本家デヴィッド・S・ゴイヤーが手がけ、世界120か国以上で放送が予定されている、超話題作が遂に日本上陸!

【「ダヴィンチ・デーモン」オフィシャルコメント】
「ダヴィンチ・デーモン」はどう生まれた?——デヴィッド・S・ゴイヤー
 私は、時代設定にはあまり関わっていないんだ。StarzとBBCワールドワイドに初めて会って話をしたとき、歴史ものの作品づくりに興味はないかと聞かれた。私が以前に手がけた、バットマンやスーパーマン的なスーパーヒーローのエッセンスを加えてね。それで我々は、いくつか候補を考えてみた。クレオパトラや、マルコ・ポーロの名前が挙がったと記憶している。そして、ダ・ヴィンチの名前が出たんだ。私は、レオナルド・ダ・ヴィンチが主役の映画、ましてやTVドラマは過去になかったんじゃないかと思った。しかも、彼は実在した人物の中では、おそらくイエス•キリストに次ぐ有名人だ。「ああ、これは面白いぞ」と感じたよ。それからいろいろ調べて、企画書を抱えてミーティングに出向いた。あまりにもクレイジーなストーリーだから、たぶん却下されるだろうと思いながらね。ところが皆が気に入ってくれて、制作が決定したというわけなんだ。
http://youtu.be/jM7GpH8fglY

※注
■Starz…「ダヴィンチ・デーモン」をBBCと共同製作した米テレビネットワーク。
■バットマンやスーパーマン…『バットマン』の正確な邦題は『バットマン ビギンズ』と『ダークナイト ライジング』、『スーパーマン』は『マン・オブ・スティール』なので、固有名詞扱いとしました。http://www.allcinema.net/prog/show_p.php?num_p=10980

ストーリーについて——トム・ライリー
 ルネサンス期のイタリア・フィレンツェを描いた歴史ファンタジーで、若かりし頃のダ・ヴィンチを想像したストーリーだ。謎に包まれた20〜30代の青年時代に何が起きたのか、どんな発明品やアイデアを生み出したのかを思い描いている。そうしたエピソードを語ることによって、壮大な世界を作り上げているんだ。
http://youtu.be/MKl2B1Kc_60

ダ・ヴィンチはどんな人物?——トム・ライリー
 彼は空を飛ぶことを夢見ていた。そのための機械の概念図を描いたりね。人間はいつか必ず空を飛べると確信していたし、それを実現するための大変さも分かっていた。ほかにも潜水服や、フィレンツェでの盛大なセレモニーで機械仕掛けのハトを飛ばそうとしたエピソードもある。ストーリーには、彼が残した設計図やスケッチブックからじかに取り入れた発明品以外に、我々の想像の産物も登場する。彼のスケッチブックは大量のページが抜け落ちていたりするが、彼は半分まで描いたところでビリビリに破いて、また最初から描き直したりするので有名だった。つまり、これまでにいったいどれだけの発明が葬り去られたかなんて、本当のところは誰も分からないだろう? だからデヴィッドは、“こんなものや、あんなものも発明されていたかもしれない”と考えたんだ。
http://youtu.be/QLc4z1pt354

セットと衣装——トム・ライリー
 セットは、どれもこれも見事だ。僕がこれまでに出演した作品とはケタが違う。大作映画さながらの出来栄えだ。だから、ドラマの世界観を表現するのに非常に説得力がある。周りを見渡せば、そこにあるべきものがちゃんとあるからだ。衣装も脇役に至るまでよく練られている。ファンタジーの世界を描いているわけだから、歴史に忠実と言うのははばかられるけど、とにかく我々の世界観にピッタリ合っているんだ。それからこの革ジャンは、僕のために作られた衣装だ。この衣装のおかげで、僕の演じる人物が頑張りすぎな印象を与えずに済んでいる。そもそもダ・ヴィンチは、そういうタイプじゃなかっただろうからね。ベッドから起き出して、服を着替えて出かけて、さっさと犯罪を解決するんだ(笑)。でも、衣装は本当に気に入ってるよ。女性たちのドレスもすばらしい。オートクチュール並みのハイファッションで、メディチ家の高貴な人々の衣装は実に美しいんだ。
http://youtu.be/RvnUWHBB_O8

執筆者

Yasuhiro Togawa