キャメロン・ディアス、ブラッド・ピット、ハビエル・バルデム、ペネロペ・クルス、マイケル・ファスベンダー。最高級の実力と人気を兼ね備え、映画界を牽引するスーパースターたちの豪華競演と、巨匠リドリー・スコットの映像世界による極上の心理サスペンス『悪の法則』(大ヒット上映中)。そのスキャンダラスでセンセーションルな内容が全米を始め、世界各国で大きな物議を呼んでいる。そしてこの度、本作の特別映像が解禁。ディアス演じるミステリアスな美女マルキナと、バルデム演じる裏社会のフィクサー・ライナーが初めて出会うシーンだが、その何処か妖艶な会話は、嵐の前の静けさのような胸騒ぎを感じさせる。この映像は、リドリー・スコットの息子ルーク・スコットが、特別に監督をしたサイドストーリー。本編では描かれていない、まさに『悪の法則』ビギニングとも言える内容となっているのだ。

 『悪の法則』は、このうえなくセンセーショナルな謎と驚きに満ちた心理サスペンス。登場人物たちの偶然と運命、罪と罰、そして生と死が濃密なスリルとともに交錯。観る者の先読みを一切許さない。キャメロン・ディアスとペネロペ・クルスが女の魔性と純真を体現し、ブラッド・ピット、マイケル・ファスベンダー、ハビエル・バルデムが男の切なさや愚かさを滲ませる。従来のイメージを根底から覆す異色のキャラクターに挑んだスター俳優たちが、あらゆる観客を大胆に挑発するセクシュアルな魅力を披露。しかも、5つのキャラクターには誰もが目を疑うほどのショッキングな行く末が運命づけられており、ハリウッド・エンターテイメントの既成概念を打ち砕く驚愕の瞬間がいくつも用意されている。

 キャメロン・ディアスは自身の役柄について、「マルキナはとても頭が切れる人。彼女はどんなことでもやれる。彼女が常に自問していることは2つ。どうやって自分にふさわしいものを手にできるか? 何が自分のものになるか? マルキナがあれほどパワフルなのは、他の誰よりも自分の行動が招く結果をよく理解しているからなの。彼女が望んでいるのは全てのことからもっと多くを奪うということだけ。」とコメント。マルキナに魅了されるライナー役のハビエル・バルデムはディアスとの共演について「彼女は今まであまりやったことのない役を見事に演じた。どんな女優にとっても難しい役だと思う。彼女はスコット監督を信頼していたと思うよ。僕らもみんなそうだけど、監督がしっかり自分たちの面倒をみてくれると信じていた」と絶賛。映画史に残るファムファタールに翻弄される自身の役柄については、「カウンセラーと同じくらい被害者だと思う。特にマルキナとの関係においてはね。それは何より恐怖に基づく関係だと思う」コメントする。

 監督は『エイリアン』『ブレードランナー』でSF映画史上に金字塔を打ち立て、『テルマ&ルイーズ』『グラディエーター』『ブラック・ホーク・ダウン』でアカデミー監督賞に三度ノミネートを果たしたリドリー・スコット。アーティスティックに研ぎ澄まされた独自の映像美学で名高い現代最高の名匠が、豪華キャストの新たな一面を引き出しながら、ただならぬ殺気と官能が匂い立つヴィジュアル・ワールドを構築した本作。最後に明かされる、あまりにも衝撃的な真実に触れとき、あなたも抗う術もなく“悪の魅惑”の虜になってしまうに違いない。

特別映像「悪の法則」ビギニング::http://youtu.be/mzE9WjDs1DM

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執筆者

Yasuhiro Togawa