1990年より『月刊アフタヌーン』(講談社)に連載され、その大胆な発想と圧倒的なストーリーの面白さが話題を呼び、連載終了から20年経った今も愛され続けている大人気漫画(累計1100万部)「寄生獣」。人気は日本だけにとどまらず、海外でもその名を轟かせており、ハリウッドのプロダクションが原作権を獲得。故に日本での映画化が出来ず、手が出せない原作として伝説化していました。そして本年、ハリウッドとの契約が切れ、遂に日本での映画化が可能となり、数十社による激しい映画化権争奪戦の末に東宝が映画化権を得ることになりました。
待望の実写化に向け監督・スタッフともに原作に深い愛とリスペクトを持った日本最高峰の才能を集結させ、「完全映画化」します。監督・VFXには『ALWAYS三丁目の夕日』(2005年)、『永遠の0』(2013年)の山崎貴、脚本には『探偵はBARにいる』シリーズ、ドラマ『リーガル・ハイ』の古沢良太が決定。『ALWAYS三丁目の夕日』で日本アカデミー賞を総なめにした名コンビが『寄生獣』に挑みます。

「キャストは役に憑依できる人たちに集まってもらいました」という山崎監督からのコメントにもあるように、実力派豪華俳優も決定!

本作の主人公、泉新一役には『ヒミズ』(2011年)で第68回ヴェネツィア国際映画祭 マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞、ドラマ『みんなエスパーだよ!』でも高い演技力が評価された世界が注目する新鋭、染谷将太が決定。繊細な心を持ちながらも、過酷な運命に立ち向かっていく新一を強く、儚く演じます。
また、泉新一が通う高校に教師としてやってくるパラサイト、田宮良子役には『踊る大捜査線』シリーズで高い人気を博し、『悪人』(2010年)で第34回モントリオール世界映画祭 最優秀女優賞を受賞した深津絵里が、新一の同級生であり幼馴染のヒロイン、村野里美役には『桐島、部活やめるってよ』(2012年)の出演で注目を浴び、ドラマ『あまちゃん』で人気を博した実力派若手女優の橋本愛が挑みます。

撮影は2014年1月からスタート、PART1、PART2という2部作での製作を予定しています。あくまで「地球の意思・自浄作用」が発生させたパラサイト(寄生獣)という概念を通底させ、地球と人間の関係性について問いかける作品を目指しながら、新一とミギー(新一の右腕に宿るパラサイト)との友情や、他の寄生獣たちとの戦いや別れを壮大なアクションで描く、世界にも稀なる深遠なるエンタテインメント作品を目指します!
同時にテレビアニメプロジェクトも始動!二つのメディアで映像化される『寄生獣』にご注目ください!

山崎貴監督コメント
『寄生獣』は連載当初から、いつか実写で見てみたいと思っていた漫画でした。それを自分たちのチームが手がけることが出来ることになって、興奮と恐れと喜びで大変な状態になっています。
原作は発表時から何年も経った今も全くその輝きを失っていません。
それどころか東日本大震災を経た今だからこそ、さらに深みを増しているとさえ言えると思います。この作品を通して、自然は、時代は、僕らにどう生きろと語りかけてきているのかをもう一度見つめ直してみたいと思っています。
そして、この物語をしっかりと地に足をついた作品にするために、キャストは役に憑依できる人達に集まってもらいました。かなり実力主義というか本物感のあるキャスティングだとおもいます。このメンバーが物語を紡ぎ出すとき、どんな化学変化が起こるか……今から楽しみでなりません。

染谷将太コメント
フィクションというものが自分は好きです。虚構をあたかも現実に変換するというのは映画ならではです。しかし、これが本当の現実にあったら恐ろしすぎる。しかもいずれそんな日がやってくるのではなかろうか?そんな気がした『寄生獣』。ある種、これから自分は、寄生獣の世界を体感して来ます。そしてその世界を、皆様にもスクリーンを通して体感してほしいです。
漫画の実写化というものはとても難しいものです。だけど、しっかりした骨組みが構築された漫画を描かせてもらえるとなると世界が広がります。なにが言いたいかと申しますと『寄生獣』をおかりして映画表現をするということにとても安心感があります。はなから素晴らしい題材は、誠実に向き合えば向き合うほど、素晴らしくなると思うのです。
ミギー、これから約4ヶ月間よろしくお願いしますね。

深津絵里コメント
この作品に関わることができて、とても興奮しています。
と、同時に不安もいっぱいです。
原作があまりにもすばらしいので・・・
ですが、覚悟を決めて、監督・スタッフを信頼し、共演者のみなさんとともに、この先待ち受けているであろう過酷な試練とその先に待っていて欲しい喜びに向かい、原作に敬意を込めて、ひたすらがんばりたいと思います。

橋本愛コメント
作品の中で目に見えるものを信じて生きれるように
心構えて取り組みたいです。
信頼している大好きなスタッフさんや共演者がいる
現場なので楽しんでいいものを作りたいです。

原作者:岩明均コメント
漫画原稿「寄生獣」は、ほとんどを1人で手がけた創作物ですが、対し映画は多くの人の知恵と技の結集。「まったく別の生命」として、その誕生を楽しみにしています。

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa