ジム・ジャームッシュが「どうしても作りたかった」ラヴ・ストーリー
妖しく美しいビジュアルも続々公開!!

 『ストレンジャー・ザン・パラダイス』、『コーヒー&シガレッツ』『ブロークン・フラワーズ』ほかインディーズ魂を貫き続け、独特のオフビート感覚で世界を魅了する巨匠ジム・ジャームッシュ監督。本年度カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、絶賛を博した4年ぶりの最新作は監督が7年間温めていた自らの集大成的となる吸血鬼のラヴ・ストーリー『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』。遂に日本で公開となる初日「12/20(金)」が解禁となった。(TOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館、大阪ステーションシティシネマ他 全国公開)

 アンダーグラウンド・シーンでカリスマ的人気を誇る伝説のミュージシャンとして何世紀も生き続ける吸血鬼アダムと、彼の永遠の恋人である同じく吸血鬼のイヴ、この現代の21世紀で人間の血は極力吸わずにひっそりと孤独と闇の世界でしか生きられない永遠の命を持つ恋人たちの日常を描いた本作。「僕は吸血鬼によるラヴ・ストーリーを作りたかったんだ。」と語るジャームッシュ監督の願いは、7年越しに叶えられた。7年前には既に脚本もあり、監督とは3本目のタッグとなるアカデミー賞女優ティルダ・スウィントンとは当初から映画を作ろうとずっと話をしていたという。米インディペンデント映画の最大の巨匠と呼ばれ、各界の熱いリスペクトを集めつつも、N.Y.を拠点にメインストリームからは常に距離を置き、マイペースで自分の作りたい映画を撮り続けてきたジム・ジャームッシュ監督だが、その中でも7年の歳月をかけてでも“どうしても作りたかった映画”がこの冬、満を持して日本で公開される。

 独特のオフビート感を全開させて作りだした吸血鬼のかつてないラヴ・ストーリーの世界。その映画史上最も妖しくエレガントで美しい世界が切り取られた場面写真も続々公開。ジャームッシュ渾身の1作、公開までとても待ち遠しい。

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執筆者

Yasuhiro Togawa