ペネロペ・クルスとエミール・ハーシュの初共演が話題となっている『ある愛へと続く旅』の初日が11月1日(金)(TOHO シネマズ シャンテほか全国ロードショー)に決定いたしました。

 二人の子供の母であるペネロペ・クルスは、本作で女子大生時代から高校生の息子の母親までの長い年月を、老けメイクも厭わずに演じて話題となっています。実生活でも母となりこの映画に挑んだペネロペは「私は女性としても女優としても、自分の息子が生まれた後にこの映画を撮れたことが、とても面白い経験でした。私自身の人生経験がなかったら、主人公ジェンマの気持ちを違う風に理解していたのではないかと思います」 と語り、母性溢れる演技絶賛を受けています。夫役を演じたのは『イントゥ・ザ・ワイルド』で鮮烈な印象を残し演技派として高い評価を得ているエミール・ハーシュ。正義感と優しさにあふれるカメラマン、ディエゴ役でエミールは間違いなく新たなキャリアを築きました。

 監督は世界中で絶賛を受けた『赤いアモーレ』以来、ペネロペとの二度目のタッグを組むセルジオ・カステリット。原作(「VENUTO AL MONDO」)は、監督の妻でもあるベストセラー作家マルガレート・マッツァンティーニによる小説で、2009年にイタリアでカンピエッロ賞を受賞し、世界35ケ国で翻訳されその感動が広がりました。

 イタリア、セルビア、クロアチアでロケを敢行し、美しく壮大な映像美で魅了するとともにまだ記憶に新しい激動のヨーロッパの地を背景に、男と女の普遍的な愛、母性や父性といった人間としての愛の深さを緻密に描写し、決して忘れることの出来ない、あまりにも深い愛の物語として観る者の涙を誘います。

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執筆者

Yasuhiro Togawa