来年2014年3月にアメリカで受賞作が発表される第86回米国アカデミー賞最優秀外国語映画部門の日本代表作品に、国内各社より申請があった15作品の中から、石井裕也監督作品『舟を編む』 (英語題:The Great Passage)の選出が決定しました! 

映画『舟を編む』は、2012年本屋大賞第一位に輝き、72万部突破の大ベストセラーとなった三浦しをんの同名小説の映画化で、2013年4月13日(土)の公開以降、観客から“本年度No.1!”の熱い声が多く寄せられ、動員68万人超え・興行収入8億円突破の大ヒットとなった感動エンタテインメント。辞書編集部を舞台に、新しい辞書「大渡海」の編纂に15年もの月日をかけ、24万語におよぶ言葉の海に奮闘する辞書編集部員・馬締光也(松田龍平)とその同僚たちの姿、そして馬締の下宿先の孫娘・林香具矢(宮?あおい)に初めて感じたある思いを何とか“言葉”にし伝えようとする、もどかしくも微笑ましいやりとりを描きます。

2009年、第81回アカデミー賞外国語映画賞を日本映画で初めて受賞した『おくりびと』と同様に、「なかなか目にすることのできない“ある仕事の実情”」を丁寧に描く本作。と同時に、どの国にもある「辞書」をモチーフに、「“言葉”と“人”への愛」という普遍的なテーマを浮きあがらせる『舟を編む』の本線参加、ノミネートへの期待が高まります。

今回の発表を受け、史上最年少(30歳)で日本代表作品に選ばれた石井裕也監督、そして、監督と同い年の主演俳優 松田龍平より、喜びのコメントが到着しました。

●監督:石井裕也よりコメント
「選んで頂いて光栄です。日本語の辞書作りを描いた映画が海外でどのように受け止められるのか、とても楽しみです」

●主演:松田龍平よりコメント
「『舟を編む』を選んで頂いて、とても嬉しく思います。
言葉と心が繋がっているという事はどこへ行っても同じだと思うので、楽しんでもらえると思います」

なお本作の海外展開は、既に公開済の台湾(8/9-)と香港(8/22-)に加え、秋には韓国の公開が決定しており、また以下の通り世界各国の11の映画祭への出品も決定しています。今回の日本代表決定を受け、さらに海外からも注目が高まることは確実です。

「香港国際映画祭」  (香港、3/18-4/2) ガラ・プレゼンテーション部門
「シアトル国際映画祭」  (アメリカ・シアトル、5/16-6/9)
「プチョン国際ファンタスティック映画祭」 (韓国・プチョン 7/18-7/28) ビジョン・エクスプレス部門
「ANA Eiga Series 」 (アメリカ・ニューヨーク 7/25)
「ファンタジア国際映画祭」  (カナダ・モントリオール、7/18-8/6)
「マレーシア日本映画祭2013」  (マレーシア、9/10-10/6)
「Oz Asia Festival」  (オーストラリア・アデレード、9/13-29)
「バンクーバー国際映画祭」 (9/26-10/11、カナダ)
「ロンドン映画祭」 (10/9-20、イギリス)
「オーストラリア日本映画祭」 (10/16-12/8、オーストラリア5都市)
「KINOTAYO映画祭」 (12/3-1/中、フランス)

米国アカデミー賞の正式なノミネーション発表は2014年1月16日、ノミネーションが決定した場合、授賞式セレモニーは3月2日となります。

「舟を編む」 DVD&ブルーレイ 11月8日(金)発売!
発売元:アスミック・エース/販売元:松竹 (c)2013「舟を編む」製作委員会

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執筆者

Yasuhiro Togawa