ウォルト・ディズニー・ジャパン(株)のスタジオ・エンターテイメント部門であるウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンは、2013年8月2日(金)にディズニーの人気キャラクター「プーさん」の長編作品『くまのプーさん/完全保存版』のブルーレイ/DVDを発売いたしました。
 

 この度、ウォルト・ディズニー“最後の贈り物”とも言える『くまのプーさん』に初めて採用された、画期的な演出手法についてご紹介いたします。
 
 ディズニー・アニメーションの傑作として世代を超えて愛され続ける『くまのプーさん』は、「童話の本がそのままアニメーションになった」と思わせるほど、原作の持ち味を忠実に活かしています。『白雪姫』や『眠れる森の美女』といったディズニー・クラシックスは、本の扉を開けるスタイルで、観客をアニメーションの世界へと誘ってくれますが、そのスタイルは『くまのプーさん』でもさらに徹底され、原作のイラストが「そのまま生き物となって動き出す」ようにキャラクター・デザインとアニメーションに注意が払われました。そして「原作から飛び出したキャラクターたちが、さまざまな冒険を体験し、また本の世界に帰っていく」という今までにない画期的な演出手法がとられました。これは、「お気に入りの絵本を読んでいる」快適な感じであり、また「素敵な本を読んでもらっている」心地よさでもあります。まさに、ウォルト・ディズニーからの心のこもった贈り物と実感させられます。
 また、『くまのプーさん』が誕生した1960年代前半は、数々の名作を生み出した“ナイン・オールド・メン”と呼ばれるトップアニメーターたちが、ウォルト・ディズニーとの仕事の“仕上げ”に取りかかろうと決意を新たにしていた時期です。それまで培った技術とセンスがいかんなく発揮された『くまのプーさん』は、ディズニー・アニメーションの傑作中の傑作となりました。

 『くまのプーさん』は、世界中に愛され続けているくまのキャラクター「プーさん」が主人公のほのぼのと心なごむ、かわいい冒険と永遠の友情の物語です。7月30日(火)にフジテレビ系列で放送されたテレビ番組「カスペ!・アニメアカデミー〜1億3千万人が選ぶ不朽の名作〜」では、「プーさん」が見事<好きな動物キャラクター部門>の1位を獲得!世界中はもちろん、日本でも愛され続けている大人気キャラクターなのです。
 時代を超えて愛され続ける本作はA.A.ミルンの有名な童話が原作、今回発売する『くまのプーさん/完全保存版』は、ウォルト自身が手掛けた1977年に発表された長編映画で、食いしん坊のプーさんが大好物のはちみつを食べすぎて事件になる「プーさんとはちみつ(1966年発表)」、森に大嵐がやってきてみんなで助けあう「プーさんと大あらし(1968年アカデミー短編アニメーション映画賞受賞)」、元気者のティガーが巻き起こす騒動を描いた「プーさんとティガー(1974年発表)」の中編3作から構成されています。ボーナス・コンテンツには初収録となる短編ストーリーアニメーションの「くまのプーさん ちいさなぼうけん」をブルーレイに5話、DVDに1話収録しています。
 時代を超えて愛され続ける“くまのプーさん”の原点を、ぜひブルーレイでお楽しみください。

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執筆者

Yasuhiro Togawa