黒澤明、フェデリコ・フェリーニとならび「20世紀最大の巨匠」と称されるイングマール・ベルイマン。生誕95周年を記念して、7/20より渋谷・ユーロスペースで開催中の「イングマール・ベルイマン3大傑作選」。前売り券の累計が900枚を突破するなど、異例の売れ行きを見せた本特集。現在DVDが絶版状態にある映画史上の傑作を、デジタルリマスター版の美しい映像で観られることもあり、従来からのファンであるシニア層に加え、ベルイマン作品を初めて体験する若者や親子連れなど、幅広い観客層で連日活況を呈している。
 
 明日の7月30日に、没後6年、日本の慣習に従えば7回忌を迎えるベルイマン。その命日を記念して、原田眞人監督を迎えてのトークイベントを、8月7日(水)に行う事が決定した。ウディ・アレン、スティーブン・スピルバーグら名だたる映画監督たちが「影響を受けた」と語るベルイマンだが、同じく影響を受けた日本人監督も数多い。その中の代表格ともいえる原田眞人監督は、自身の作品『わが母の記』にて『処女の泉』にオマージュを捧げ、出演の役所広司、宮崎あおいにも演技の参考として『野いちご』などのベルイマン監督作品を観せるなど、筋金入りの“ベルイマニア”振りを見せている。
 トークイベントでは、原田監督が敬愛するベルイマン監督の「映画術」を、独自の分析をまじえたっぷりと披露。トークライブならではの秘話も聞くことが出来そうだ。

没後7回忌記念「イングマール・ベルイマン3大傑作選」大ヒット御礼トークイベント
日時:8月7日(水) 17:00『処女の泉』上映後 (トーク開始は18:30〜)
場所:渋谷ユーロスペース
問い合わせ先:ユーロスペース TEL:03-3461-0211 http://www.eurospace.co.jp/

『第七の封印』(1957年) 第10回カンヌ国際映画祭審査員特別賞
『野いちご』(1957年) 第8回ベルリン国際映画祭 金熊賞 
『処女の泉』(1960年) 第33回アカデミー賞 外国語映画賞 第17回ゴールデン・グローブ賞 外国語映画賞 
「イングマール・ベルイマン3大傑作選」
ユーロスペースにて大ヒット公開中 8/16(金)まで連日3作品ロードショー

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa