『GO』『世界の中心で、愛をさけぶ』『北の零年』『パレード』など、日本を代表するヒットメーカー、行定勲監督(44歳)の最新作に、芦田愛菜(9歳)が映画作品として 初めてとなる単独主演 を飾ることになりました。
長澤まさみ、竹内結子、吉永小百合など名だたる女優陣とタッグを組んできた行定勲監督だが、今年、ハリウッドデビューも果たした小さな大女優との初タッグに、注目が集まることは必至。

『円卓』は大阪を舞台とした、とある家族の物語。芦田愛菜演じる主人公は、この家族の中心人物、琴子(こっこ)。小学三年生のこっこは、口が悪くて少し偏屈。「うるさい!ぼけ!」など凄みさえ感じる関西弁で、芦田愛菜が今までにない一面を披露します。大家族の温かい眼差しに包まれて暮らしていながらも、いつも不満だらけ。そして、孤独にも憧れている。という難しい役どころに挑戦します。8歳の少女が、家族と学校という半径数キロメートルの“全世界”の中で考え、悩み、成長をしていく姿に誰もが面白おかしく感じ、爽やかな共感を覚えられるエンタテインメント作品です。

芦田愛菜は、兵庫県出身のれっきとした“関西人”ながら、多くの出演作が標準語で、ピュアでキュートな役どころが多かったようです。今作品では、その愛らしい小さな顔で、初めて毒づきまくる関西弁の芦田愛菜。どのような役作りをしていくのか、ぜひともご注目ください。

撮影は、7月中旬から大阪各所でロケーションを行い、8月中旬からは東京のスタジオにて“円卓”のある室内の撮影をする予定。完成は12月。2014年に全国公開の予定。配給は東宝映像事業部。

芦田愛菜&行定勲監督 コメント
芦田愛菜コメント
Q:初主演ということですが、意気込みは?
台本を読んだら、お話も面白いし、こっこちゃんが可愛いので、撮影が始まるのを楽しみにしていました。
この夏に色んなことを経験して、少し大人になるこっこちゃんをうまく演じられればいいなぁ、と思います。
Q:行定監督の印象は?
最初はちょっと怖かったです(笑)。
でも、今はお芝居のことを色々教えてくださるので、監督と一緒にいられる間にお芝居のことを勉強したいです。
Q:関西弁への自信は?
学校では全て標準語なので、関西弁を忘れかけていたところもあったんですが、お母さんやお父さんに教えてもらったり、
関西に住んでいるお祖父ちゃんやお祖母ちゃんに確認しながら台詞を練習しました。
でも、今では、撮影がない時でも関西弁なので、ずっとこっこちゃんの気持ちでいられて楽しいです(笑)。
Q:夏休みにやってみたいことは?
毎年お友達と花火大会をやっているので、今年も計画中です。
あとは、浴衣を着てお祭りに行って、金魚すくいをしたいです。
行定勲監督コメント
Q:芦田愛菜ちゃんを起用された理由と撮影されてみた手ごたえは?
芦田愛菜がいるからこの企画はやれるなと思いました。ある種ダークヒロインなんですね、この主役の女の子は。
すごく表情豊かでおもしろい。このバイタリティで勝負しなくちゃならないところがあるんで、もう愛菜ちゃんしかいないなと。
彼女も今、役と同じ小学3年生なので、いちばん恵まれた状況でやらせててもらってます。
よく“天才子役”っていうじゃないですか?すごい才能に驚きますね。こちらが思ってることを凌駕するんですよ。

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執筆者

Yasuhiro Togawa