『武士の献立』は、包丁侍の家に嫁いだ出戻り娘・春が、不器用な夫とぶつかりながらも次第に夫婦愛と家族の絆を深めてゆくヒューマンドラマで、松竹ならではの本格的時代劇として、この冬公開、12 月 14 日(土)の初日も解禁となります。

抜群の味覚と料理の腕を持つ明るく元気な年上女房・春を演じるのは上戸彩。夫の安信に、本作が初の時代劇本格出演となる高良健吾。 安信の父で、実在した加賀藩屈指の包丁侍・舟木伝内に西田敏行、若夫婦を温かく見守る母・満に余貴美子。さらに、夏川結衣、成海璃子、柄本佑、緒形直人、鹿賀丈史ら、豪華俳優陣が勢揃い。個性溢れるキャストの競演を 『釣りバカ日誌』シリーズの朝原雄三監督が、味わい深い感動作に仕上げました。

公開に先立ち、9 月 20 日〜28 日に、“美食世界一の街”といわれるスペイン・バスク地方サン・セバスチャンで開催されるスペイン語圏最大の映画祭、第 61 回サン・セバスチャン国際映画祭の「キュリナリー・シネマ」部門に、正式招待されることが決定。同部門は、3 年前の第 59 回から新設された新部門となり、食にまつわる良作を上映するということで、世界中の美食家や映画関係者からも注目されています。同部門にて日本映画が上映されることは史上初で、主演の上戸彩さんも同映画祭に参加することが決定しました。

「武士の献立」サンセバスチャン国際映画祭 キュリナリー部門

出品についてのコメント
【上戸彩さん】
映画祭での上映が決定して、素直に嬉しいです。この作品が(キュリナリー部門に)ぴったりはまっていると思いますし、たくさんのいろいろな国のおいしい料理の映画が出てくると思いますが、日本料理がすごく美味しそうに生きて出ている映画だと思いますので、日本を代表してこの作品を選んでいただいたというのは光栄です。

【高良健吾さん】
今回、武士の献立がサン・セバスチャン映画祭に出品される事になり、日本の食文化の美を感じていただけるのは嬉しいです。刀ではなく包丁を握った侍を海外の方がどういう風に感じるのかは興味があります。楽しみです。

【朝原雄三監督コメント】
各国から厳選された“食”に関する優れた映画が上映される世界的に有名なサンセバスチャン国際映画祭キュリナリー部門において「武士の献立」が上映されると聞き、とても嬉しく思います。
時代劇で、ましてや料理を専門とするサムライ夫婦の話という非常にユニークな題材の映画ですが、時代や国境を越え、微笑ましい夫婦愛と家族の普遍的なドラマをしっかり受け止めていただけたらと願っています。
昨今世界的に注目が高まっているという“和食”も、劇中で当時を再現した、加賀百万石の贅を尽くした饗応料理で充分にご堪能いただけると思います。この映画が、伝統ある日本料理への評価に繋がれば、こんなに嬉しいことはありません

【上戸彩さんへの Q&A】
Q:日本食文化を世界無形文化遺産にという動きがあり、現在申請中で、今年 12 月に可否が決定されます。そんな中、3年前に新設された“食にまつわる”部門(キュリナリー・シネマ)で日本映画が初めて上映されることは日本にとっても非常に良いニュースになると思いますが、どのようにお考えになりますか?

A:これまでもお仕事で、いろいろな国に行ったり、いろいろなご飯を食べる機会がありましたが、出汁(だし)一つにこんなにこだわる国は日本が一番なのではないでしょうか。映画にも出てきますが、生臭さや匂いに敏感で、出汁にこれだけこだわっているというのは舌がとても肥えていると思うんです。食材の味を活かすために、薄味にしていたりするのも日本ならではだと思います。世界でも多くの方が日本食を好んでくださると嬉しいです。

Q:食を扱う映画が集まるキュリナリー部門での上映ということで、見ていただきシーンなどあればお教えください。

A:映画に登場する包丁式という、最後まで食材に素手でさわらずに包丁と箸で料理をつくる包丁の儀式があるのですが、すごく高度な技で、選ばれた人しかできないことだと思うので、その包丁式のシーンを観ていただきたいですね。とてもカッコ良かったです。

Q:映画祭に参加される予定だそうですが、サンセバスチャン(スペイン)は初めてですか?

A:はい、スペインは初めてです。とても興味深く楽しみです。

Q:美食の街でどのように過ごされたいですか?

A:どのくらい滞在できるか分かりませんが、スペイン料理がすごく好きなので、本場のスペイン料理が食べられるのも嬉しいですし、中でもシーフードが楽しみです。

Q:スペインの人に薦めたい日本食や料理の技術があれば教えてください。

A:出し汁をとることですね。繊細な味に命を掛けている感じをお薦めしたいです。あと、すき焼きやお寿司、お蕎麦もいいですね。

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=43874

執筆者

Yasuhiro Togawa