8月31日(土)より公開の『夏の終り』が、10月3日〜12日に開催される第18回釜山国際映画祭のA window on Asian cinema部門に出品されることが決定いたしました。同部門は、才能あるアジア映画監督の新作や話題作を上映する部門で、昨年は『希望の国』(園子温監督)や『かぞくのくに』(ヤン・ヨンヒ監督)、2011年には『マイ・バック・ページ』(山下敦弘監督)や『奇跡』(是枝裕和監督)、2010年には『悪人』(李相日監督)、『アウトレイジ』(北野武監督)等が上映され、毎年多くの注目を集めています。熊切和嘉監督、そして映画祭ディレクターのキム・ジソクさんよりコメントが届きました

【熊切和嘉監督コメント】
「夏の終り」を釜山映画祭で上映していただけること、大変光栄に思います。
本作は、かつての日本映画が持っていた、陰翳の美しさを何とか現代に蘇らせようと、スタッフ、キャスト一丸となって
作った映画です。決して派手な映画ではありませんが、そこはかとなく漂う「匂い」みたいなものを味わってもらえれば、
作り手としてとても嬉しく思います。

【キム・ジソク氏 (釜山映画祭ディレクター) コメント】
単なる不倫の三角関係を描いた作品にとどまることなく、永遠に終わらない人間の‘愛により生じる執着’を淡々とした
タッチで描いた作品。悲劇的だが、逆説的に限りなく美しくもある映画だ

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=50482

執筆者

Yasuhiro Togawa