「怪物くん」「妖怪人間ベム」などチャイルドからティーン、そしてファミリーまで幅広い視聴率を獲得する日本テレビ土曜9時枠にて’12年冬(10月〜12月)に放送された連続ドラマ「悪夢ちゃん」は、恩田陸の小説『夢違』を原案に、謎に満ちた奥深い夢の世界をテーマにした痛快SF学園ファンタジー。
とある小学校の5年生のクラスを舞台に、他人の無意識とつながり、その人に降りかかる未来の災難を予知夢として見てしまう能力を持つ少女“悪夢ちゃん”(木村)と、彼女の見た悪夢を読み解くことのできる担任教師(北川景子)が、次々と巻き起こる事件を解決していく。

 予知夢が象徴する絶望的な運命を、希望ある未来に変えようと奮闘する人々の姿を通して、
 「輝ける未来を切り開くのは自分自身のチカラなのだ」というメッセージを込めて制作されたドラマ「悪夢ちゃん」。難しい年齢に差し掛かる子供と親の関係や複雑化する子供同士の関係といった、子供たちを取り巻くリアルな問題を盛り込み、大人も楽しめるエンターテインメントとして業界内で高く評価された。
 さらに、ホラーテイストな悪夢の世界を表現した壮大なCG映像や独特なキャラ造形が話題を呼び、放送時には11歳、12歳児の最高視聴率35%という驚異的な数字を叩きだすなど、小中学生とその親世代のハートをガッチリつかんだ。そしてドラマ放送終了後は、視聴者から続編を希望する熱烈なラブコールが殺到した。

 主演の北川景子は、明るくて優しい理想的な表の顔と、自己中心的で腹黒い裏の顔を使い分ける教師というぶっ飛んだキャラクターを熱演して新境地を開拓。彼女の演じる彩未先生の型破りな教育論が話題となり、子供から大人まで幅広い世代に「心に深く刺さるドラマ」として、圧倒的な支持を受けた。また、白馬に乗った夢王子とミステリアスな夢研究者の二役に扮したGACKT、いつもの癒し系とは真逆のぶっ壊れキャラとなる優香、老博士を怪演した小日向文世、そして、500名以上のオーディションから抜粋され「悪夢ちゃん」のタイトルロールを背負って熱演した12歳(‘13年7月現在)の新星・木村真那月、と魅力的なキャストたちがそのまま映画版にも登場する。
 そして今回、映画版ストーリーの鍵を握る役どころとして、佐藤隆太、本上まなみがシリーズ初登場。
さらに、悪夢ちゃんの初恋の相手となる謎の転校生・完司役に旬なゲストが用意されている。(キャスト後日発表予定)。

 映画化に際しては、「親と子が安心して観に行ける楽しさを追求!」することを、第一義に製作。
緻密で奥深いストーリー、独特なキャラ造形、派手なCG描写など、連ドラで培った世界観を大事にしながら、思春期を迎える少年少女たちの、リアルでビビットな心の内面から起こる事件に対し、主人公・彩未先生が、破天荒な言動を通して、どのような道筋を指し示すのか?友情とは?勇気とは?正義とは?を瑞々しく描く、冒険ジュブナイルであり、社会に一石を投じる、親子に“深く刺さる”エンターテインメント映画を目指す。

≪キャストコメント≫
北川景子
続編をやりたいという思いはあって、まさか映画になるとは想像していなかったので、うれしかったです!
ファンの方から「続編を見たい」という声を公式HPやファンレターでたくさんいただいていて、そのおかげで形になりました。

主役をやらせていただいた作品の続編ができるのは今回が初めてで、自分にとって転機になった作品でもあり、役柄だと思っています。
小学生や中学生だけではなくて大人が見ても、自分のことを言われていると思えるくらい鋭く、人生のバイブルになるような言葉がセリフの中に出てきます。私も台本を読んだりしながら、彩未先生のセリフに学ばせてもらったことがたくさんありましたし、今まで演じたドラマの中で一番成長することができたと感じられる役で、願わくばもう一度やりたいと思っていたので、念願が叶いました。
映画は、連続ドラマのときからのファンの方はもちろん、映画からのお客様も、楽しんでいただけるものにしたいと思っています。ドラマもそうでしたが、楽しくて前向きな気持ちになれる作品なので、映画でもすがすがしい気持ちになってもらいたいです。

木村真那月
「悪夢ちゃん」の続きをやりたいと思っていたので、それがかなってとてもうれしいです!今回の結衣子(悪夢ちゃん)は少し成長して、今までの結衣子が言ったことのないようなセリフが出てきます。
映画の撮影では、北川さんや共演者の皆さんと半年ぶりに会えてうれしかったです。北川さんには「身長が伸びたね」と言われました(笑)。私も彩未先生との距離が近くなってビックリしました(笑)。撮影は暑くて大変なんですけど、そんなことを忘れちゃうくらい楽しいです。
映画では、不思議な転校生がやってきます。結衣子はその子の悪夢を見て、彩未先生と事件を解決していきます。とにかく楽しんで見てもらいたいです。

GACKT
志岐貴と彩未の恋の結末はいかに・・・!こうして悪夢ちゃんチームとあらたな展開を作れる事が、僕自身楽しみです。今年僕も40を迎えて、夢を追いかける事の大切さをお手本として子供たちにみせて行く事が、僕ら大人たちの使命だと、より実感しています。この作品を通して、自分の意志や行動で未来を変えられる事、夢は叶えられる事を伝えて行きたいと思います。是非、公開を楽しみにしていて下さい。

優香
久しぶりなのに、久しぶりに感じない皆さんとの撮影は雰囲気も良く、楽しく過ごせています。
子供達の背が伸びていたり少し大人に近づいていたり…
親戚の様な気持ちで見守っています。
ドラマの時より少し進んだ山里との関係もお楽しみに。

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執筆者

Yasuhiro Togawa