印象派の巨匠ルノワール。
晩年、病で絵筆を握れなくなった彼の前に現れたのは、光を纏った最後のミューズ。
生涯の最高傑作[浴女たち]誕生に秘められた、
〈幸福の画家〉ルノワールの真実の物語ー——。

このたび印象派を代表する画家、ルノワールの晩年を描いた『ルノワール 陽だまりの裸婦』の公開が決定し、今秋、TOHOシネマズ シャンテ他にて全国順次公開となります。
 本作は、自由のきかない手で懸命に創作を続ける晩年のルノワールと、療養の為に帰郷し、自分の将来を描けず葛藤を抱える息子ジャン・ルノワール(後の仏映画界の巨匠)、そして、2人のルノワールのミューズとなった美しきモデル、アンドレらの心の機微を、自然美溢れる南仏の田舎を舞台に、情感豊かに描いた真実の物語です。ウォン・カーウァイ監督作品などでその映像美を高く評価されるリー・ピンビンが作り出す世界は、どのシーンを切り取っても、まるでルノワールの絵画を見ているような、光と色彩に満ち溢れ、ルノワールが紡ぎだす、この世で最も優しく美しい光の世界へと観る者を誘います。
 そんな本作のポスターヴィジュアルが完成いたしました。

【ピエール=オーギュスト・ルノワール】
(1841年2月25日−1919年12月3日)
印象派を代表するフランスの画家。1841年、フランス中南部・リモージュの貧しい家庭に生まれる。13歳のとき陶磁器の絵付け職人として働き始め、絵の才能を開花させていく。1861年21歳でパリのエコール・デ・ボザール(パリ国立美術学校)に入学、同時に通い始めたグレールの画塾でモネ、バジール、シスレーと出会う。1864年、初めてサロンに入選。初期にはモネらの印象主義のグループに加わるが、晩年は豊満な裸婦像などの人物画に独自の境地を拓いた。長男のピエールは俳優、次男のジャンは映画監督。

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執筆者

Yasuhiro Togawa