前作から3年ぶりとなる「秘密結社鷹の爪」シリーズの劇場最新作『鷹の爪GO〜美しきエリエール消臭プラス〜』にロボットアニメの巨匠がメカデザインとして参加することが明らかとなった。

世界征服をたくらむベンチャー秘密結社鷹の爪団と、彼らの野望を阻む正義の味方・デラックスファイターとのやり取りを描いた世界征服コメディ「秘密結社鷹の爪」は、2006年、テレビ朝日の深夜にて放送されたTVシリーズ、同年のTOHOシネマズでのマナームービーの放映により爆発的人気を獲得し、昨年からNHK Eテレの番組「ビットワールド」でのTVシリーズ放送を機に、いまや小学生から大人まで全国区の人気を博している。

すでに「モンスターハンター4」制作チーム原案による敵の巨大ロボットが登場することは発表されており、どうやらロボットがカギとなりそうな本作。監督・脚本を務めるFROGMANは「僕はロボットには全くもってうといので、日本のロボットアニメ史に名を刻み、今なお多くのファンに愛されているこの方に、重要なロボットのメカデザインをお願いすることにしました。子供の頃から大好きなロボットアニメなので、この方に参加いただけたことは本当に夢のようです!」と感激。全国の少年少女が憧れ、世界にも影響を与えたロボットといえばこの人!という人に頼んだという。「マジンガーZ」の永井豪や「機動戦士ガンダム」の富野由悠季、そして「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明など、日本には数々のロボットアニメの名作を創って来た重鎮たちがいる。今回、鷹の爪団への参加を引き受けた人物とは一体誰なのか?

忘れてはいないだろうか。その人気は日本国内に留まらず、世界に誇るロボットアニメの金字塔となっている、22世紀からやってきたネコ型ロボットといえば……そう!大山のぶ代さんだ!
1979年のTVアニメ放送から26年間ドラえもんの声を演じ続けた大山のぶ代さん。『鷹の爪GO』ではメカデザインとして、FROGMAN原案のメカの選定や効果音のアドバイス、そしてロボットの音声も担当した。
監督のFROGMANが最もこだわったと語る「びよ〜んと、のびた〜」というセリフの収録では、監督から大山さんに「もっとゆっくり」「もっとのばして」と細かい指示が飛び、何度も録り直すという白熱した現場となった。収録後、大山さんは「意味がわかんないけど、これで大丈夫かしら〜」と少々困惑ぎみの様子だったが、責務を完璧に果たしてスタジオを後にした。

今回、大山さんの選定で不採用となったデザイン画の1点が特別に公開となった。大山さんが採用したのは一体どんなメカなのか。ぜひ劇場に足を運んで見てほしい。
『鷹の爪GO〜美しきエリエール消臭プラス〜』は2013年9月13日より全国ロードショー。

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執筆者

Yasuhiro Togawa