阪本順治監督最新作『人類資金』に、『バッファロー’66』や『ブラウンバニー』などで絶大な人気を得た鬼才・ヴィンセント・ギャロが出演していることが解禁となりました。

ヴィンセント・ギャロが演じるのは、佐藤浩市演じる真舟らを追い詰めるニューヨーク投資銀行員ハロルド・マーカス。阪本順治監督演出のもと、佐藤浩市、香取慎吾、森山未來、観月ありさら日本屈指の俳優陣との競演を果たしました。撮影は、時にアドリブ全開、たっぷり11分のワンカットとなり、その緊張感、立ち振る舞いにほぼ全員を魅了。親日家のヴィンセント・ギャロ日本映画初出演となりました。
また、公開日が下記のとおり決定いたしました。

【『人類資金』公開日】
10月19日(土)より、全国ロードショー

【ヴィンセント・ギャロ出演に関する阪本順治監督のコメント】
ヴィンセント・ギャロに是非参加して貰いたいと思ったのは、彼の監督作品を観て、彼本人を想像した時、純粋ゆえに異端、強い愛着と拒絶、攻撃と自虐、建設と破壊……
相反するものをいくつも自身の中に抱え、常に本当の居場所を求めて彷徨う、そんなイメージが浮かび、それが役のハロルドの孤立感と重なり合ったからです。
彼は、私というより日本のクルーと仕事できることを心底喜んでくれていたし、それ以前に、「この脚本に書かれていることは完璧に理解できる」と言ってくれました。撮影は、初めはお互い手探りで、それこそ撮影現場を彷徨うこともありましたが、彼の放つ異彩は、一気にハロルドの架空性を消し去り、怖れさえ覚えました。
心底、ヴィンセントに感謝しています。

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執筆者

Yasuhiro Togawa