12月7日に全国公開されることが決定した、『利休にたずねよ』がこの度、第37回モントリオール世界映画祭ワールドコンぺティション部門にノミネートされました。
モントリオール世界映画祭は、アカデミー賞の前哨戦として大きな注目を集め、世界12大映画祭の一つに数えられる北米最大規模の映画祭です。
また、2008年、『おくりびと』グランプリ獲得をはじめ、日本映画への造詣が深いことでも知られています。

主演・市川海老蔵が稀代の茶人・千利休を、利休に寄り添う妻を中谷美紀が演じ、日本の美の原点を描いた本作が、海外でどのように受け止められるのか、大いに注目されます。
下記、市川海老蔵、中谷美紀、田中監督、本作を選定したモントリオール世界映画祭プレジデントのセルジュ・ロジーク氏よりコメントが届きました。

■市川海老蔵コメント
この度は、モントリオール世界映画祭のコンペティション部門に選定いただき、本映画の主演として誠に光栄です。また、本作を通じて、日本の美の原点を創り上げた千利休という偉大な人物を世界に広める機会をいただき、大変嬉しく思っています。
本当に素晴らしいの共演者やスタッフの方々、協力者に恵まれ、私も全身全霊をこめて演じさせていただいた結果が、海外の方々にどのように受け止められるか、今から楽しみです。

■中谷美紀コメント
「お〜いお茶」の広告をきっかけに、茶道に親しんで約10年になりますが、とりわけ思い入れの深い「利休にたずねよ」が、これもまた2011年に彼の地で初舞台を踏んで以来、とても思い入れの深いモントリオールにて、国際映画祭のコンペティションに参加が叶うとのこと、この上なき幸せを感じております。
利休のごとく美意識高き田中光敏監督の演出のもと、鋭敏な市川海老蔵さんが演じられた利休が、切腹間際に末期の茶を点てる姿に、モントリオールの人々も息を呑むに違いありません。

■田中光敏(監督)コメント
モントリオール世界映画祭に参加できたこと、大変嬉しく思っております。
市川海老蔵さんが演じてくれた「利休」、その姿はとても美しく、情熱的な「利休」になっていると思います。
そして、その「利休」を支えた中谷美紀さん演じる「宗恩」。その二人の姿はまさしく僕が描きたかった『利休にたずねよ』の世界そのものでした。

■セルジュ・ロジーク氏コメント(モントリオール世界映画祭プレジデント)
これは本当に芸術性が高い(真の芸術)映画なので、コンペティションに選定しない理由はない。
茶道具など本物へのこだわりが随所に見られ、中でも主演の市川海老蔵はこれぞ本物の役者であり、伝統と美を描いた偉大な傑作だ。

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執筆者

Yasuhiro Togawa