2010 年に第 17 回日本ホラー小説大賞の長編賞を受賞し新感覚のホラーワールドを作りあげた若手ホラー作家・法条遥のデビュー作「バイロケーション」が、角川ホラー文庫 20 周年記念作品として映画化、2014 年 1 月 18 日(土)より劇場公開致します。この度、本作の主演が水川あさみに決定!

1996 年のデビュー以来、ドラマ、映画、舞台、CM と引っ張りだこの人気・実力ともに兼ね備えた女優・水川あさみが、突如現れる“もう一人の自分”(=バイロケーション バイロケーション バイロケーション)に遭遇し、極限状態の中でバイロケーションに命を狙われるという、一人二役の困難な役どころに挑戦!!
今回メガホンを握るのは、若手女流監督・安里麻里(あさと・まり)。生き残るのは、オリジナルの水川あさみか?それともバイロケーションの水川あさみか?誰も見たことのない、新感覚ホラーワールド『バイロケーション』、そして全く異なるキャラクターを同時に演じる水川あさみの新境地にぜひご期待下さい!!!

水川あさみ演じる、高村忍
高村忍は結婚後もひたすら画家を目指す女性。マンションの1室で常にキャンバスに向かう毎日を過ごす。ある日スーパーで買い物中、店員につかまりニセ札の使用の疑いをかけられる。防犯カメラで見せられた 10 分前の映像には、さっき自分が使ったのと同じ番号の 1 万円札を支払う忍の姿が映っていた。それを機に、忍は想像を絶する恐怖の真実を知り、生命の危険にさらされることとなる。

◇水川あさみコメント
①映画の感想
ホラーというよりもサスペンスに近いお話で、人間の心理描写や心の闇を描いている内容でとても興味をひかれました。

②ホラーは好き?苦手?
現場などで怖い話をして盛り上がることはあります。自分が演じるのは大丈夫ですが、ホラー映画のを見るのはあまり得意ではありません。でも観たい‥‥という怖がりの見たがりです。

③1人2役はどう演じ分ける?
2役といっても、別の2人を演じるとうい訳ではなく、一身二ヶ所存在というバイロケーション現象なので、演じ分けるというよりは、それぞれのその時その状況の感情を優先して演じています。

④撮影現場の様子
バイロケが発生し同じ画面上に私が2人存在するという撮影のときは、いつもとは違う手法の撮影だったり何度も同じお芝居をするので少し大変ではありますが集中して頑張っています。いまのところ順調に撮影が進んでいます。

◇安里麻里監督コメント
水川さんは前から気になっていた女優さんでした。芯の強さを感じさせながら、同時に繊細さも併せ持っている。そんなところが今回の役にぴったりだと思いお願いしました。撮影中の今、ますますそれを確信しています。今回、二人の女で一つの人生を奪い合うというような難しい設定の役どころなので、それを水川さんがどう演じて行くのか、私もワクワクしながら撮影をしています。

◇角川書店小林剛プロデューサーコメント
この企画は角川ホラー文庫 20 周年記念作品として製作する映画で、心霊やサイコパス等とはまた違った、心理的な怖さを持ったサスペンス・ホラーです。個人のアイデンティティーがますます不確かになっている現代、心が二つに引き裂かれ、それが二人の人間として現れてしまうという現象“バイロケーション”は全くのフィクションとは言い切れないところがあります。主人公の女性もある時人生の岐路に立ち、思い悩んだあげく、そのゆがんだ心が思わぬ恐ろしい結果を招いてしまいます。
そんな女性の心の葛藤を細やかに、時には大胆に等身大として演じられるのは、最近お芝居の厚みがどんどん増している女優、水川あさみさんしかいないと思いました。主演女優と監督、才能ある二人の女性が作り出す至高のドラマに息を呑み、恐怖し、そして最後に存分に心揺さぶられて欲しいと思っています。

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=44129

執筆者

Yasuhiro Togawa