第46 回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭ワールドプレミア(世界初公開)
ドキュマイアミ国際映画祭ベスト歴史ドキュメンタリー受賞
シネ・ラ・アメリカ国際映画祭ベスト長編ドキュメンタリー観客賞受賞
ドキュウィークス(アカデミー賞選考上映会) 劇場用ドキュメンタリー部門公式選出
ロサンゼルス・ラテン国際映画祭選外佳作
サン・セバスティアン国際映画祭メイド・イン・スペイン部門ノミネート作品
モレリア国際映画祭ノミネート作品
国連協会映画祭2012 公式選出

『メキシカン・スーツケース』は、メキシコで2007 年に発見された3つの箱に関する物語だ。第二次世界大戦の初めの混乱のさなか行方知れずとなっていたこの箱の中には、伝説的な写真家、ロバート・キャパが撮影したスペイン内戦の写真のネガが数多く入っていた。70 年の時を経て発見されたその箱はやがて、「メキシカン・スーツケース」という名で知られるようになった。

パリのキャパのスタジオから消えたネガがどこかに残っているという噂は、長い年月の間に渡ってささやかれていた。この映画にも描かれているように国際写真センター(ICP)の創設者でキャパの弟でもあるコーネル・キャパによりその探索は続けられていた。そしてついに126 本のロールフィルム—4500 枚のネガが入った「メキシカン・スーツケース」が発見されることにより、それは伝説から現実の事件として注目を浴びることとなる。そこにはキャパが撮った写真だけでなく彼と同じくスペイン内戦を取材した仲間の写真家ゲルダ・タローとデヴィッド・シーモア“シム”の写真が多く含まれており、あらためて3 人の写真家の足跡がたどられることになった。

予告編::http://youtu.be/TSkxlkGENqc

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執筆者

Yasuhiro Togawa