全米批評家協会賞 助演男優賞
インディペンデント・スピリット賞 助演男優賞
NY批評家協会賞 助演男優賞

鬼才ソダーバーグ監督最新作
ハリウッドで成功を掴んだ男の“実話”を基にしたサクセスストーリー

『トラフィック』(00)でオスカー監督となり、同年『エリン・ブロコビッチ』(00)でジュリア・ロバーツにオスカー像をもたらした、ハリウッドで敬愛されるフィルムメーカー、スティーヴン・ソダーバーグ。『オーシャンズ』シリーズ(01/04/07)や『コンテイジョン』(11)など、豪華オールスターを束ねて大ヒットに導く売れっ子ヒットメーカーでありながら、『チェ』二部作(ともに0 8 )やインディーズスピリットに溢れた『ガールフレンド・エクスペリエンス』(09)など、斬新で挑戦的な作品を次々と世に送り出している。
そんな彼が『エージェント・マロリー』(11)で起用した俳優チャニング・テイタムの実体験に想を得て、男性ストリップの世界とその裏側を活写したのが、本作『マジック・マイク』だ。
今やハリウッドの人気俳優の座を不動のものにしたテイタムは、かつて18、19歳にかけ8ケ月間ストリッパーをしていた経験がある。
その実話をベースに、2人の青年の青春の日々を描いた本作は、全米で大ヒットを記録。
サタデー・ナイト・ライブでジョセフ・ゴードン= レヴィットが、テイタム扮する“マジック・マイク”を完コピするなど、映画ファンを超えて“マジック・マイク旋風”を起こした。
チャニング・テイタムと言えば、ダンスの才能に目覚めていく不良少年を演じた『ステップ・アップ』(06)でキラ星のごとく現れ、仔犬のように濡れた目の甘いマスクとマッチョな身体で女性を萌えさせ、大ブレイクしたのは記憶に新しい。
それから7年、恋愛映画から男臭いクライム映画まで、幅広い作品で魅力を開花させてきた彼は、本作の大ヒットにより、12年のPeople誌が選ぶ“最もセクシーな男性No.1”に輝いた。

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執筆者

Yasuhiro Togawa