地方の単館系を応援する為、日本未公開の作品を全国で無料上映するWOWOW「旅するW座」第5弾作品は、カンヌに行って買付を実施!!
今年は、福山雅治主演による是枝監督の『そして、父になる』が審査委員賞を受賞するなど、日本でも何かと話題になったカンヌ国際映画祭だが、小山薫堂と安西水丸の2人が、カンヌ国際映画祭にて買付に参加し、無料上映イベント「旅するW座」にて上映する映画作品を自ら調達していたことがわかった。
WOWOWが地方の単館系劇場を応援することを目的に、日本未公開の作品を全国で無料上映するイベント「旅するW座」。この上映イベントは、放送作家・小山薫堂とイラストレーター・安西水丸が案内人を務めるWOWOWシネマにて放送中の「W座からの招待状」(日曜午後9時)から生まれた企画。“今観るべき本物の映画”を厳選して紹介してきた同番組が、テレビの枠を抜け出しデジタル化などで閉鎖が相次ぐ全国の映画館を応援することによって、ミニシアターで展開される映画文化を盛り上げることを目的に昨年の11月よりスタートした。
カトリーヌ・ドヌーヴ主演のフレンチミュージカル『愛のあしあと』、ヘレン・ミレン主演の濃厚な女性のドラマ『エメランスの扉』、モーリッツ・ブライブトロイ主演のサスペンス・アクション『イヤー・オブ・ザ・スネーク 第四の帝国』など、これまで様々なジャンルの話題作を上映してきたが、締めくくりとなる第5弾の上映作品を、番組の案内人である安西水丸、小山薫堂がカンヌに直接出向き、実際に買付現場に参加していたのだ。そんな2人からコメントが到着した。
小山薫堂は、「映画に情熱をかけている人達がこんなに集まっていて、その情熱を見ているだけで嬉しくなりました。映画を生業としている世界中の人々と接することが出来て、とても幸せな気分です。良い作品をこの中から見つけ出して、日本に伝えることに責任の重さを感じています。」とコメント。
そして安西水丸は、「カンヌは初めて来ました。風光明媚なカンヌという街の素晴らしさや映画を好きな人がこんなに一杯いることに驚きました。映画を提供するマーケットがこんなに沢山あって、(各社の)担当者が自分の映画を薦めるその姿勢が素晴らしいなと感じました。その中で僕らが出来るだけ見応えのある良い映画を選んで、お贈りしたいなと思っています。期待してください。」とコメントを残した。
今回購入した作品を10月から全国の劇場で無料上映後、WOWOWシネマ「W座からの招待状」にて放送する。そのカンヌ現地での様子や買付模様が6月2日(日)のWOWOWシネマ「旅するW座〜薫堂、水丸、カンヌに映画を探しに行く〜」にて放送。
執筆者
Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa