“子ども映画”と言っても、子どもが見る映画ではなく、子どもの命の輝きを映した大人が見る映画。ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門グランプリやナント三大陸映画祭グランプリ&観客賞など多数の賞に輝く傑作ドキュメンタリー『三姉妹〜雲南の子』だ。

標高3200メートルの中国・雲南地方の村で、母が家を出、父が出稼ぎに行ったために、10歳、6歳、4歳の三人だけで映画の三姉妹それぞれの写真を使ったポストカード3枚セットを来場者全員にプレゼントすることが決定。これは、ちょうどこの6月の今期国会終了までに制定を目指している「子どもの貧困対策法」にもちなんだもので、映画を通して少しでも子供の未来への関心が高まってくれたらと企画された。映画は、中国の農村の三姉妹を描いているが、日本でもかつて是枝裕和監督が『誰も知らない』を実話をもとに作ったように、子どもの問題は他人事ではない。

イランの名匠アッバス・キアロスタミの『友だちのうちはどこ?』やイギリス映画界の至宝ケン・ローチ監督の『ケス』など、子どもを描いた映画には名作が多いが、日本映画でも古くはまもなく始まる特集上映が話題の清水宏監督の『風の中の子供』など歴史に残る名作は多い。『三姉妹〜雲南の子』は、子どもの愛らしさだけでなく、姉妹が置かれている過酷な環境を描き間違いなく子どもを描いた新たな名作として記憶される傑作だ。

今回、プレゼントされるポストカードは、孤独を背負い世界に立ち向かうかのような長女のインイン、いたずら盛りで姉への反抗の中に母恋しさを隠している次女のチェンチェン、笑顔も駄々をこねる仕草もすべてが愛くるしい三女のフェンフェンの3枚。世界映画の旗手と言われるワン・ビン監督は、「貧しさの中でも彼女たちは三人で寄り添って生きている。その強さが何より私の心を打った」と語っているが、カードの写真からもその魅力は伝わってくる。ずっと心に残るヒロインになりそうな三姉妹のポストカードを、ぜひ劇場で手にしてほしい。
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【来場者プレゼント概要】
実施劇場=東京:シアター・イメージフォーラム 大阪:梅田ガーデンシネマ
6月2日(日)&6月9日(日)来場者全員に
ポストカード3枚セットをプレゼント
*上映時間
シアター・イメージフォーラム  連日  13:00 / 16:10 / 19:20
梅田ガーデンシネマ 6/2(日) 13:15 / 16:15 / 19:15  6/9(日)は時間未定

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執筆者

Yasuhiro Togawa