世界的でもっとも有名と言っても過言ではないカリスマタンゴダンサー、チチョ・フルンボリが振り付けを担当し、自らも参加したことで話題となったタンゴ映画『TANGO LIBRE』の邦題が『タンゴ・リブレ 君を想う』に決定し、9月28日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷にて公開の運びとなりました。

本作は、平凡で単調な暮らしをしていた中年男性が、趣味で通っていたタンゴ教室で出会った自由奔放な女性に惹かれ、これまでの人生の見方や世界が一変していく様を、時に激しく、時に繊細なタッチで綴る愛のドラマであるとともに、振替なしで役者自らが踊る本格的なタンゴシーンも堪能出来る作品に仕上っています。

主演には、『ハートブレイカー』(10)のフランソワ・ダミアン。共演に『誰でもかまわない』(08)のアンヌ・パウリスヴィック、『パンズ・ラビリンス』(06)のセルジ・ロペス、『ミスター・ノーバディ』(09)のジャン・アムネッケルなど演技派俳優が勢ぞろいした。監督は、ベネチア国際映画祭主演女優賞を受賞した『ポルノグラフィックな関係』(00)などで知られるフレデリック・フォンテーヌ、そして『やわらかい手』(07)を手掛けたフィリップ・ブラスバンが脚本を務めた。そして、2012年ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門では審査員特別賞を受賞、2012年ワルシャワ国際映画祭でもグランプリを受賞するなど、世界の映画祭を席巻した。

ストーリー: 刑務所の看守をしているJCの私生活は平穏で、趣味といえば、週に一度タンゴ教室でタンゴを踊ることくらい。ある日、教室に30代の女性アリスがやってきて、JCは彼女とタンゴを踊る。彼女は、15歳の娘の母親だったが、華やいだ雰囲気があった。翌日、彼は刑務所の面会の待合室にアリスの姿を見つける。彼女の面会相手は2人いて、1人は夫で、もう1人は愛人で、2人は事件の共犯者だった。平凡な人生を過ごしていたJCは、欲望と自分のルールに従い生きているアリスに惹かれていく。しかし、刑務所の看守は、受刑者の家族とつきあってはいけない決まりがあるのだった。JCは、これまでの生活など捨て、決まりなど破ってしまってもいいと考えるようになるのだが・・・。

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執筆者

Yasuhiro Togawa