本年度No.1ドキュメンタリーの呼び声も高い『三姉妹〜雲南の子』に、「よい子に読み聞かせ隊」隊長の作家<志茂田景樹>からアーティスト<奈良美智><ホンマタカシ>、映画界の鬼才<瀬々敬久>まで。各界の多彩な著名人より幼い三姉妹への感動&絶賛コメント到着!

2012年ベネチア国際映画祭でオリゾンティ部門グランプリを獲得以来、出品する映画祭で賞を総なめし、ナント三大陸映画祭でグランプリと観客賞をダブル受賞したドキュメンタリー映画『三姉妹〜雲南の子』に、驚くほどに幅広い著名人から絶賛コメントが到着しました。

まず、日本、ヨーロッパの映画界を代表する鬼才である瀬々敬久監督、ペドロ・コスタ監督からは「溢れ出そうとする気持ちが突き刺さる。徐々に満ちる時間を大切にするからこそ、溢れる瞬間が痛切に伝わる」(瀬々監督)、「ワン・ビンは、かのD・W・グリフィスの言葉に、正当に自身を規定する数少ない映画作家の一人である」(コスタ監督)と、監督のワン・ビンへの絶賛。

またワン・ビン監督は映像作家としてアートシーンでも高く評価されているため、日本を代表するアーティストもその作品に注目。美術家の奈良美智さんからは、「子供たちの持つエネルギーは強く、大人たち以上にたくましい」、写真家のホンマタカシさんは、「三姉妹も素晴らしいが、家畜の群れや泥だらけの家屋とジャガイモ、いつもガスっている高原の風景が立ち上がってくる。ボクは飽きることなくそれらの映像を見続けている——」、現代美術作家の束芋さんは、ご本人が三姉妹ということで「私は、姉と妹をこの映画に投影し、長女に守られ、安心して育った記憶を思い出した」とコメント。

その他、「よい子に読み聞かせ隊」隊長であり、ツイッター人生相談で若者に大人気の作家・志茂田景樹さんの「いのちをキラキラ輝かせて生きる三姉妹に、ただひたすら見とれていた」というコメントはじめ、詩人の谷川俊太郎さん、作家のいしいしんじさん、歌手の加藤登紀子さん、脚本家の小山内美江子さんからは子どもたちの生命力に感動するコメントが到着。

一方で、映画評論家の蓮實重彦さんは「この豊かな音の饗応ぶりを聞き逃してよいはずがない」というコメントで、音に注目を寄せている。

標高3200メートルの村で、子供たちが3人だけで生きていることへの驚き。その子供たちの生命のエネルギー、たまらない愛おしさ。びゅうびゅうと吹き続ける風の音。圧倒的な映像。多彩な魅力を放ち、本年度No.1ドキュメンタリーの呼び声も高い傑作だけに、絶賛者もヴァラエティに富んでいるようだ。

5/25(土)シアター・イメージフォーラム、6/1(土)梅田ガーデンシネマ他全国順次ロードショー!

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執筆者

Yasuhiro Togawa