アメリカの人気作家ピート・デクスターが1995年に発表するやいなや批評家達からの大絶賛を浴び、ニューヨーク・タイムズのベスト・セラーリストにも掲載された小説「THE PAPERBOY」が、映画『ペーパーボーイ 真夏の引力』として7月27日から公開されます。この度先だって原作の翻訳本が日本でも発売されています。
【小説「ペーパーボーイ」集英社文庫より発売中 訳:谷垣暁美 \882(税込)】
  
  保守的で古い体質が残るアメリカの南部を舞台に、濃密な人間関係とタブーをミステリアスに描いた衝撃作を『プレシャス』でアカデミー賞を受賞したリー・ダニエルズが映画化。ハリウッドきっての演技派俳優が勢ぞろいしたことでも話題になっている本作の日本での出版権を獲得したのは集英社で、関係者は「ザック・エフロン、ニコール・キッドマン、マシュー・マコノヒーらハリウッドスター出演による映画化が決定したことで出版に興味を持ちました。謎解きだけのミステリーではなく、親子、兄弟の繊細な関係や南部の風土、地方のジャーナリズムが重層的になった、奥の深いとても良質な小説なので、映画とともに世にでることとなり良かったです」と版権獲得の理由を語っています。
 
  マシュー・マコノヒーやジョン・キューザックら俳優達も原作のとりこになり、愛に飢えた孤独な新聞配達の青年ジャックを演じたザック・エフロンは、「原作を初めて読んだ時、衝撃を受けたよ。ものすごく強烈な作品なんだ」と語っている。原作と映画のラストは異なる点も役者を惹きつけた魅力で、うだるような暑さの中、事件の真相を解明しながら、様々な出来事に遭遇して人生を大きく変えていくジャックの運命には、ザック・エフロンも打ちのめされるほどの衝撃を受けたという。
──1969年のフロリダ、青年ジャック(ザック・エフロン)は、謎の女シャーロット(ニコール・キッドマン)と出会い、初めて本気の恋をする。しかし、彼女が婚約者の冤罪を証明するために新聞記者を務めるジャックの兄ウォード(マシュー・マコノヒー)に調査を依頼したことから、ある殺人事件の真相をめぐる濃密な人間模様に引き込まれ、ジャックは、人生を大きく変えていく…、スキャンダラスな真夏のミステリー。俳優達の今までの殻を突き破るような鬼気迫る演技が見る者をくぎ付けにせずにはいられない衝撃作『ペーパーボーイ 真夏の引力』。映画を観てから小説『ペーパーボーイ』を読むか、小説を読んでから映画を観るか!?

【小説/ペーパーボーイ 】
衝撃的なタブーに踏み込むミステリー×保守的な南部に生きる人々の濃密なドラマ湿地が点在する南部独特の風土、地方のジャーナリズムに携わる人々のプライドや野望、本音が淡々と描かれる中で、家族、同僚、恋人との不器用な関係にとまどいながら懸命に生きる人々の姿が浮き上がってくる。
5月17日(金)〜集英社文庫より発売中 訳:谷垣暁美 \882(税込)

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執筆者

Yasuhiro Togawa