2004年に放送された情報ドキュメンタリー番組で取材をしたテレビディレクターたちの体験を元に、ビデオカメラのファインダー越しから覗いた他人の人生に触れた主人公たちが、自分自身の抱える問題に向き合いながら、人生をどう歩んでいかなければいけないかを描くヒューマンドラマとなっております。

映画の発端は「樹海」にのめり込んだ実在のディレクターとの出会いだった。同じTV業界にこんな奴らがいる。思わず書き留めた彼らの話が脚本の骨格になった。ふたりの体験はシリアスというより、滑稽で人間臭さに溢れていた。そして、実際に樹海に行って驚いた。そこは死の森ではなく、奇跡的に蘇った命の森だった…

主演は、本作が映画初主演となるお笑いコンビ「インパルス」の板倉俊之と堤下敦がテレビ番組制作会社のフリーディレクター役を熱演。共演には、自殺志願者の中年男にきたろう、自閉症の子供を抱えるディレクターの妻役に遠藤久美子、ホテルの従業員でワケありの女役に烏丸せつこの他、藤田弓子、長谷川初範、新井康弘、関口知宏、そして中村敦夫といった豪華な面々が脇を固める。
脚本、監督は数々のドキュメンタリーを手掛けてきた山口秀矢が本作で劇映画初監督となり、撮影を『誰も知らない』『ワンダフルライフ』の山崎裕、音楽を俳優として活躍する関口知宏が担当した。

本作は、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2013ヤング・オフシアター・コンペティション部門でノミネートされ、スカパー!映画チャンネル賞を受賞しました。

予告編::http://youtu.be/kJkVGUvHba0

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執筆者

Yasuhiro Togawa