香港から世界へ羽ばたいた監督の中でも、特に日本でも人気の高い監督であるウォン・カーウァイ。5月31日からは彼の最新作『グランド・マスター』も公開されますが、1994年に発表して世界で絶賛を浴びた『楽園の瑕』を、監督自らオリジナル版に修正・再編集して映像と音声をデジタル・リマスターした『楽園の瑕 終極版』(08)が、7月下旬よりシネマート六本木、シネマート心斎橋にて上映することが決定いたしました。

香港の人気作家である金庸の有名武侠小説「射雕英雄傳」に登場するキャラクターの若かりし頃を描いた『楽園の瑕』は、レスリー・チャン、トニー・レオン、マギー・チャン、ブリジット・リン、ジャッキー・チュン、レオン・カーファイ、カリーナ・ラウ、チャーリー・ヤンと、当時の香港映画の人気スターたちが一堂に会した超豪華キャストで描かれ、地元香港だけでなく、世界的にも高く評価された作品でもあるにも関わらず、ウォン監督自身の意図したものでなかったために、終極版ではアクションよりもドラマに重点を置いた内容に作りかえた渾身の作品となって蘇りました。
本作は、第61回カンヌ国際映画祭で特別上映されて好評を博し、2008年香港国際映画祭のプレミア上映では4月1日に亡くなったレスリー・チャンの追悼に合わせて上映され、本作に関わったスタッフ、キャストだけでなく、香港映画界で彼と親しかった映画人たちが集結して大きな話題を呼びました。またウォン監督は、本作品をレスリー・チャンへの追悼ということで彼の出演シーンを増やしており、ファンにとっては待ちに待った作品となっています。
また本作の上映と同時に、ウォン・カーウァイ製作・監督作品のデジタル・リマスター化された代表作7作品も上映いたします。
この機会に、ウォン・カーウァイの魅力をスクリーンで堪能できる大きなチャンスをぜひお見逃しなく!

『楽園の瑕 終極版』&『ウォン・カーウァイ スペシャル』

【上映日程】
2013年7月下旬〜

【上映劇場】
(東京)シネマート六本木
(大阪)シネマート心斎橋

http://www.cinemart.co.jp/theater/roppongi/

【上映作品】
『楽園の瑕 終極版』『恋する惑星』『天使の涙』『ブエノスアイレス』『ブエノスアイレス 摂氏零度』『花様年華』『大英雄』『初恋』

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa