4月27日より公開の坂口安吾原作『戦争と一人の女』(プロデュース:寺脇研/脚本:荒井晴彦・中野太、監督:井上淳一)は江口のりこ、永瀬正敏、村上淳、柄本明ら個性派俳優陣をキャストに迎え、戦争に翻弄された男女三人を描いた反戦官能ロマン作品です。
この度、映画館・ラピュタ阿佐ヶ谷では『戦争と一人の女』公開記念として、〝戦争と女〟をテーマに官能映画特集『戦争と六人の女』を行うこととなりました。
 本特集で上映する「秘本 袖と袖」は日露戦争中に空閏に悩む出征軍人の妻・君子を中心とした男女の性と愛の日々を描いた作品。明治の作家・小栗風葉の作と伝えられる同名艶本をモチーフに制作されました。「赤線本牧 チャブヤの女」は赤線に売られた少女・アキをはじめ、娼館で生きる女たちの哀歓を描いた群像劇。両作品ともにニュープリントでの上映となっております。また、「残酷・黒薔薇私刑」は運動家の兄をもつ令嬢が思想問題を取り締まる特高警察に拷問・リンチを受けるSMポルノ。やがて太平洋戦争が勃発し、特高警察だった軍人たちが繰り広げる酒池肉林の宴で再び弄ばれる、かなしい女の姿を描いた作品となっております。
 戦争という激動の時代を背景に紡がれる、性と愛の物語をどうぞお楽しみください。

【特集概要】

特集名:戦争と六人の女

開催期間:2013年5月11日(土)〜6月28日(金)

料金:一般…1,200円 シニア・学生…1,000円 会員…800円 
   ※水曜サービスデー・映画サービスデー(毎月1日)一般…1,000円
 
開催場所:ラピュタ阿佐ヶ谷

上映作品:女地獄 森は濡れた/秘本 袖と袖/赤線本牧 チャブヤの女/残酷・黒薔薇私刑
     四畳半色の濡れ衣/悪徳の栄え

ラピュタ阿佐ケ谷
http://www.laputa-jp.com

執筆者

Yasuhiro Togawa