さよならのメッセージを込めて。バグパイプがシークレット曲をプレゼント。
銀座テアトルシネマ・野崎千夏支配人からのご挨拶も!

 いよいよ本作『天使の分け前』を最後に閉館となる銀座テアトルシネマ。その歴史を振り返ると、戦後の47年にできた「テアトル銀座」という木造の映画館に遡り、シネマスコープ全盛の55年には「テアトル東京」という大劇場になり、70ミリの『ベン・ハー』などを上映。そして、ミニシアター黎明期の87年に再び生まれ変わって、銀座テアトル西友としてオープンしたのが現在の銀座テアトルシネマです。映画の歴史とともに時代とともに形を変えながら、ずっと映画ファンに愛され、銀座1丁目に根付いていた映画館です。
 そんな銀座テアトルシネマの最後の上映作品が『天使の分け前』。ウイスキーなどが樽で熟成されている間に蒸発し、1年に約2%中身が減っていく。この蒸発分を“減った”と言わずに、“天使にプレゼントした”と粋に表現した言葉が「天使の分け前」で、この素敵な言葉にかけた最高のエンディングが用意された映画の魅力と、閉館のメモリアルが重なって、今、劇場は平日も含め連日満席が続出、大ヒットになっています。

 そしてこの度「さよなら!銀座テアトルシネマ×スコティッシュナイト」として、映画の舞台スコットランドの伝統楽器
グレートハイランドバグパイプの奏者・糟谷 肇さん(東京パイプバンド)を迎え、上映前に楽しいお話しと素晴らしい演奏をお届けするイベントを実施します。演奏曲は、当日までシークレットですが、銀座テアトルシネマへのメッセージが込められた曲をご用意しています。また当日は、劇場スタッフがスコットランドの伝統的なキルトの正装を披露する予定。

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=51032

執筆者

Yasuhiro Togawa