7月20日(土)公開の映画「シャニダールの花」のポスタービジュアルが解禁となりました。映画のタイトルにもある“シャニダールの花”のインパクトのあるビジュアルと主演の綾野剛さん、黒木華さんの恋愛を思わせるシーンが融合し、不思議な色気を感じさせてくれるビジュアルが完成!!これに伴い、本作のメガホンをとった、石井岳龍監督から、コメントをいただきました。

●シャニダールの花とは?
イラクのシャニダール遺跡では、埋葬された骨と一緒に、花の化石が発見された。野蛮だったと言われているネアンダルタール人も死者を悼み、花を捧げていたということから、「人間の“心”の発生の瞬間」という説が実在する。劇中でも、この説に着想を得て、人がはじめて生んだ花ということから、この名が名付けられた。

●人の胸に咲く花・シャニダールの造形について (石井監督より)
「多肉植物のサボテン類が人間の身体に近いのではと思いました。サボテンは、茎がなくて花だけボンって咲くんですよ。人間に咲くとしたら、そういう花が一番リアルだと思いました。実際の映画の花は、妖しいサボテンの花を参考に美術監督がデザインし、担当スタッフが造形に工夫をこらしています。」

●物語について。(石井監督より)
「花」を主軸に置いた本作については、「花はエロスと死の象徴であり、それに侵される男女を見つめ直すことは、生命のあり方をとらえ直すこと」と語り、また、みどころについては、次のように語りました。「この映画を見たあと、花の見方が変わってくるとか、以前より花のことが目に入るとか、そんな些細な変化を観客の方々にもたらすことができたら十分かなと思います。そして同時に、俳優さんたちの魅力と演技にハラハラできる面白いエンターテインメントとして、楽しんでいただければ、こんなに嬉しいことはないです」

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執筆者

Yasuhiro Togawa