2154年−
人々は、貧困も、差別も、死の恐怖さえもなく生きていたー。
そこは、永遠の命が手に入る人類の理想郷
スペース・コロニー:エリジウム。

地球にはそこに住めない人々が残されていたーー。

  2009年、南アフリカ ヨハネスブルグを舞台に、地球にやってきたエイリアンと、それを抑圧する人類の対立をドキュメンタリックに描いた『第9地区』の監督ニール・ブロンカンプが、ハリウッドで放つSF衝撃作『エリジウム』。
  
  舞台は2154年。人類はスペース・コロニー“エリジウム”に住む富裕層と、荒廃した地球に住む、エリジウム行きを許されない貧困層とに二分二極化されていた。エリジウム政府高官のローズ(ジョディ・フォスター)はエリジウムの完璧なまでに美しい生活を維持しようと地球の人間を一切排除しようとしている。そんななか、地球に住むマックス(マット・デイモン)は、命の危険にさらされるほどの搾取に立ち向かうべく、自らの身体にコンピュータを埋め込み、厳しい移民法で防御されているエリジウムに向かう。
  マックスに残された生命はわずか5日間。
  全人類の未来を担って、いま、悲しくも壮絶な戦いが始まる・・・。

“エリジウム”とは——
ギリシャ神話に出てくる永遠の理想郷で「エリュシオン」とも呼ばれる。
古代ギリシャの大詩人ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」によると、エリュシオンは、現世のあらゆる悩みや苦しみから解放され、英雄や名士であった人間のみが死後に行くことの許されるという。

特報::http://youtu.be/jB7Kq30h0K0

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http://data.cinematopics.com/?p=51172

執筆者

Yasuhiro Togawa