劇場で様々な“知る支援”いよいよスタート!!

今週末4月13日より南三陸町で発足したFM局「FMみなさん」のスタッフと町の復興へ向かう姿を約1年にわたり追いかけたドキュメンタリー映画「ガレキとラジオ」がいよいよヒューマントラストシネマ渋谷にて公開されます。
役所広司がスペシャルサポーターとナレーションをつとめ、仙台在住のミュージシャン・MONKEY MAJIKが主題歌を提供した本作は、昨年8月に宮城県にて先行公開、いよいよ4月13日を皮切りに東京ほか全国での上映がスタートいたします。

■公開バージョンについて
 2011年3月11日の震災後、南三陸町の災害FMとしてスタートしたラジオ局「FMみなさん」スタッフの活動を約1年に渡って追ったリアル・ストーリー。ラジオ経験なしでマイクに向かうのは、元・サラリーマンでリーダーの工藤さん、元・ダンプ運転手の和泉さんをはじめ町内で暮らす男女9人。放送中に大事なコメントが流れなかったり、和泉さんに至っては息子に「向いていない」と言われてしまう始末…。しかし彼らは、いまだ震災で癒えることのない悲しみを抱える愛する故郷・南三陸町と、そこで生きる人たちに少しでも笑顔を届けようと奔走し、その思いはある奇跡を生む——。
昨年8月に宮城県先行公開され、先日3/11にGyaOにて人数無制限の無料配信試写を行ったものから、編集とナレーションを一部変えた「ガレキとラジオ<劇場完全版>」となる。これによってネットでも話題になっていた、役所広司が担当した一人称のナレーション「ぼく」の正体がわかる内容になっている。本作の収益は被災地の継続した支援活動や寄付に利用される。
 ■劇場にてカメラマン佐藤信一氏の「南三陸から」ミニ写真展を実施
 ヒューマントラストシネマ渋谷にて、映画の舞台でもある南三陸町在住のカメラマン佐藤信一氏の写真集「南三陸から」のミニ写真展を開催。徐々に復興に向かう町の人たちの姿を映画だけでなく立体的に感じることもできる。なお平成24年度講談社出版文化賞も受賞したこの写真集は劇場でも販売される。
 ■「つながるプロジェクト」実施
公開劇場および上映会場において南三陸へのメッセージを布に書いて、海の町南三陸町の象徴・大漁旗のようにつなげて送る「つながるプロジェクト」を実施。遠く離れた土地に住む人と南三陸町の人の「心」をつなげることを目的としたプロジェクトだ。マルシェで参加する事が決定しているカンヌ映画祭でもこのプロジェクトは行われる予定。
■webでも広がる支援の輪 【モーションギャラリー】
クラウドファンド「モーションギャラリー」で全国各地で上映を行うための<上映キャラバン資金>を募っている。
http://motion-gallery.net/projects/garekitorajio

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=50029

執筆者

Yasuhiro Togawa