『ラストタンゴ・イン・パリ』『ラストエンペラー』で知られる
巨匠ベルナルド・ベルトルッチ監督 最新作!

10年の沈黙を破り、世界中が待ち望んだベルトルッチ新作が遂に公開!

『暗殺の森』(70)、『ラストタンゴ・イン・パリ』(72)などで映画史上特筆すべき衝撃と陶酔を観る者にもたらし、壮麗なる歴史大作『ラストエンペラー』(87)ではアカデミー賞9部門を制したベルナルド・ベルトルッチ監督。『ドリーマーズ』(03)発表後、重い病に苦しみ、車椅子生活を余儀なくされたベルトルッチは、一時は引退さえ覚悟したというが、ニッコロ・アンマニーティの同名小説(日本では河出書房新社刊)を読み、「たちまち恋に落ちた」というベルトルッチは、迷うことなくその映画化を決意。本作は、ベルトルッチが30 年ぶりに母国のイタリア語で撮った映画であり、くしくも監督デビュー作『殺し』(62)から 50 周年の節目を飾るメモリアル作品である。

本編を盛り上げるのは、デヴィッド・ボウイ自身が歌う「スペイス・オディティ」のイタリア語版「ロンリー・ボーイ、ロンリー・ガール」。奇しくも今月、10年ぶりに新作アルバム「ザ・ネクスト・デイ」を発表したデヴィッド・ボウイ。“孤独な少年よ、どこへ”と語りかけるイタリア語の切ない歌詞が、作品の持つ瑞々しい感性と見事に呼応し合う。

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執筆者

Yasuhiro Togawa