先日3月28日、ジェーン・バーキンが東日本大震災復興支援のためにセルジュ・ゲンスブールの楽曲を歌うコンサート「Jane Birkin sings Serge Gainsbourg“VIA JAPAN”」を東京オペラシティ コンサートホールで行ったことも記憶に新しいところですが、この度、セルジュ・ゲンスブールのドキュメンタリー『ノーコメント by ゲンスブール』の公開が決定。2013年夏、Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショーとなります。
  
今作はゲンスブール本人による豊富なモノローグと貴重なアーカイヴ映像をメインに、ロシアからの移民の息子に生まれたという出自から、画家を目指していた青年時代、そして音楽家として華々しいデビューを飾った後のスキャンダラスなプレイボーイというパブリックイメージとの葛藤など、ひとりの誠実な男としての内面に肉薄。ジェーン・バーキンはもちろん、ブリジット・バルドー、ジュリエット・グレコ、バンブーなど、ゲンスブールの恋愛遍歴の相手=“ゲンスブールの女たち” の秘蔵映像や発言集も彩りを添えています。

これまでもゲンスブールに関連した映像作品は多数制作されてきましたが、今作はその決定版と言える内容になっています。

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執筆者

Yasuhiro Togawa