1940〜1960 年代、アメリカの近代主義から生まれた新しいデザインの潮流“ミッドセンチュリー・モダン”の旗手、イームズ夫妻の素顔に迫ったドキュメンタリー。
世界中に親しまれているイームズ・チェア、その誕生秘話と、夫婦の愛のものがたり。
画家を目指すレイ・カイザーと、当時既婚者だった建築家チャールズ・イームズ。二人は出会い、恋に落ち、やがてお互いの才能を認め“イームズ・オフィス”を立ち上げる。第二次世界大戦、アメリカの急速な近代化、冷戦と時代に翻弄されながらも、それを逆手に取り、家具をはじめ、おもちゃ、建築、映画と多岐にわたる作品を生み出していく。20 世紀を代表するデザイナーとして二人は今も世界中に影響を与え続けている。本作は、チャールズとレイの死後、初めて明かされる二人の手紙や写真、美しい作品たちと共に、当時“イームズ・オフィス”にいたスタッフや家族へのインタビューを通じて、誰も知らないイームズ夫妻の側面に迫る。世界中の人々に愛され続ける“イームズ・チェア”。二人のデザイナーとしての生き方とこだわりが詰まった84 分。

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執筆者

Yasuhiro Togawa