この度、欲望渦巻く宮中で生き抜こうとする女性の姿を、華やかかつ官能的に描いた新しい時代劇として話題となっている、『後宮の秘密』が5月18日(土)より、シネマート新宿他にて全国順次公開する運びとなりました。本作はその官能描写により、韓国で“青少年観覧不可等級(19才未満観覧不可)”というレーティングがつけられたが、今までの時代劇にはほとんど登場しなかった寝殿での王の姿がエロティックかつ人間的に描かれた大胆な表現が話題を集め、興行ランキングでは初登場1位の座を獲得し、青少年観覧不可等級の韓国映画史上最高のオープニングスコアを記録。最終的には260万人以上の観客を集める大ヒット作となりました。
 監督を務めたのは、『バンジージャンプする』(00年)『ノートに眠った願いごと』(06年)など繊細なラブストーリーを生み出し、05年の『血の涙』(日本未公開)で「韓国型時代劇スリラーの新しい扉を開けた」と評されたキム・デスン。6年ぶりとなる本作においてのキーワードは「欲望」。韓国内で話題となった過度の露出に関して「情事シーンや露出度が高いというのはもちろんだが、何よりも人間の欲望をむき出しにする感情的なシーンなどで露出は避けられない」とその演出意図を語っている。
 ヒロイン、ファヨンを演じたのは、10年の『春香秘伝 The Servant 房子伝』で、官能的な魅力を発揮したチョ・ヨジョン。伝統的な衣装を身にまとった美しさは圧巻。そんな彼女に狂おしいほど惹かれるソンウォン大君に扮したのは『国家代表』(09年)のキム・ドンウク。これまでの出演作では人懐っこさを感じさせることが多かったが、絶対的な力を持つ母の元での葛藤と感情の爆発を力強く演じ、大胆なラブシーンにも果敢に挑戦している。さらに、ファヨンへ複雑な思いを胸に宦官となったクォニュを『青い塩』(11年)のキム・ミンジュンが演じている。

そしてこの度、予告編がいよいよ解禁となりました!!自らの意志に反して王の側室となった後、突然、王の死に直面した女と、彼女に思いを寄せ続け、兄の死によって王座についた男。さらにはかつて彼女と愛し合い、宦官となって再び姿を現した男。権力をめぐる欲望が渦巻く架空の宮中を舞台に、時代劇の重厚さとエロチズムが見事に融合した仕上がりになっています。後に王となるソンウォン大君が母である大妃や臣下に囲まれながら、妃を相手に王の“務め”を果たすシーンは大きな見どころです。

予告編::http://youtu.be/DdEJbuq0q2Y

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執筆者

Yasuhiro Togawa