ホラー&スリラー等のファンタスティック系ジャンルにおいて、才能溢れる若手監督たちが次々と現われ、質実共に最も活況を呈してきた国スペイン。『オープン・ユア・アイズ』(97年)や『REC/レック』シリーズ(07年〜)など、次々と才能ある若手監督が登場する中、スパニッシュ・ホラーの伝説的な名作『ザ・チャイルド』(77年)で描かれた不条理に満ちた子供の畏怖と、スペイン出身でハリウッドのみならず世界的に活躍するジャウマ=コレット・セラ監督による『エスター』(09年)の衝撃性を兼ね備えた話題作が登場しました。ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞したドラマ『悲しみのミルク』(08年)をプロデュースしたアントニオ・キャバリアスの初監督作品となった『フリア よみがえり少女』は、ベルリン国際映画祭で注目され、美少女の表情の裏に隠された謎が主人公を狂気に駆り立てていく最新スパニッシュ・サスペンス・ホラーです。

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執筆者

Yasuhiro Togawa