日本で大人気の推理小説作家、東野圭吾の原作は、これまでも福山雅治主演で大人気となったテレビドラマ「ガリレオ」シリーズやその映画化となった『容疑者Xの献身』(06年)、『白夜行』(11年)、『麒麟の翼〜劇場版・新参者』(12年)と数多くの作品が映像化されているが、韓国でも人気の高い東野作品は『白夜行』で初めてリメイク映画化された。韓国国内ではオフシーズンの2012年10月に公開され、公開10日目で100万人を動員するなどの大ヒットを記録。監督は、女優として活躍し、監督デビュー作「オーロラ姫」で確かな映像表現力と演出力を評価され、第29回黄金撮影賞新人監督賞を受賞したパン・ウンジンが手がけ、原作に登場するキャラクターを一部アレンジしつつも、原作の持つ「献身」の意味を強く打ち出したことで、推理ミステリーだけでない、感情を揺さぶる感動的な作品に作り上げたことで、女性からの高い支持を得た作品でもある。
出演は、天才数学者ソッコを『生き残るための3つの取引』など、兄リュ・スンワン監督作品に多く出演してきたリュ・スンボムが演じ、元夫を殺してしまったファソンには『光州5・18』やドラマ「善徳女王」のイ・ヨウォン、そして二人を追う刑事に『高地戦』のチョ・ジヌンといった演技の実力派が顔を揃えた。

4月20日(土)シネマート六本木他全国順次公開

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執筆者

Yasuhiro Togawa