ゆうばりファンタ2日目、昨年のゆうばり映画祭2012」グランプリ受賞の石原貴洋監督が受賞で得た制作支援金を基に、ゆうばり映画祭とスカパー!の支援によって制作された最新作『大阪蛇道-Snake of Violence』完成披露プレミア上映会などが行われ、石原貴洋監督、林海象プロデューサー、俳優の仁科貴、山中アラタ、李勝利らが上映後に舞台挨拶を行った。石原監督は開口一番「ウケてほしいところはウケてもらえたし、怖がってもらいたいところは怖がってもらえた。観客のストレートな反応が感じとれて嬉しい」と本作の上映喜び、それに対し林海象プロデューサーは「前のバージョンよりだいぶ良くなっている。石原監督の作品は彼の優しさがあふれている。」と石原監督を称賛。また、「これは石原監督の作品。自分は何もやってない。ただ本作のタイトルに関して、石原くんが「“四天王寺覇王伝”どうですか」って言ってきたときは前作の『大阪外道』よりスケール小さくなってんじゃねーかって思って思わず口出ししたけど(笑)」と語り、会場は大きな笑いに包まれた。また、本作の企画について石原監督は「もともと10年位前から構想はあった。 <“有能なヤクザ”と“ぼんくらヤクザ” の話>をずっと温めていた」と語り、仁科貴はじめキャスト全員に「実現してくれたことに本当に感謝している」とコメント。これには仁科貴らも「ちょっと出してもらえるだけで嬉しいのに、大役を務めさせていただいて、僕らも本当に感謝しています(笑)」と冗談交じりにかしこまった。山中アラタや李勝利も「自由にやらしてもらった。監督とはプライベートでも付き合いが長いし、いいコンビプレイが出ればいいなと思って演じました(山中)」、「(監督に)アクションシーンができるとハッタリで言ってしまったが現場で認めてもらえてよかった(李)」と続き、監督、プロデューサー、キャストが一丸となって本作を作り上げた様子が伺えた。
 22時からの上映にも関わらず、上映は立ち見が続出するほど。大盛況のまま完成披露プレミア上映会は終了した。

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Yasuhiro TogawaYasuhiro TogawaYasuhiro Togawa