“スパイダーマン”“アベンジャーズ”“バットマン”・・・すべてのヒーローの原点にして頂点に君臨する“スーパーマン”を、『ダークナイト』のクリストファー・ノーランが製作、世界をそのビジュアルセンスで魅了した『ウォッチメン』『300<スリーハンドレッド>』のザック・スナイダーが監督する、新たなスーパーマン誕生の物語。『マン・オブ・スティール』は、2013年夏に公開を予定。胸元に<S>を纏ったスーパーヒーローの頂点は、正義の象徴として長年歩んできたが、全く生まれ変わるスーパーマンの誕生を描いた本作では、なんと今回、スーパーマンが手錠をかけられ逮捕されるというヒーロー史上前代未聞、衝撃的なビジュアルのポスター画像が公開となった!
    
 日本でも<S>マークのシンボリックなデザインが絶大な認知を誇るスーパーマンは、ファッションアイテムやグッズなど様々な商品に反映される程の大流行。更に世界では75年の歴史を覆し、タイトル、コスチュームを一新させた画像が公開されるや否や大きな話題となり、先日海外で予告編が解禁されるとワーナー・ブラザースの公式youtubeアカウントでは2475万回(12/26現在)視聴されるなど、全世界の注目を一手に集めた。この数字、2012年最も視聴された映画予告編に選ばれた『ダークナイト・ライジング』が7か月かけて記録した約2600万回を数日で抜く勢いで、異常ともいえる過熱ぶりをみせている。
 日本でも公開となったこの全世界注目の予告編には、スーパーマン逮捕を予兆するかのように育ての父ジョナサン・ケントの言葉をスーパーマンが反芻している。「父はこう信じていた 世界はまだ 本当の僕を受け入れられないと そうだろうか?」と。今回公開となったポスターにはまさに父の心配が最悪の結果となってしまったかのように、手には手錠、そして周りには戦闘服を着た軍人のような人物が脇を固め、スーパーマンを演じたヘンリー・カヴィルが連行されるという異常事態が描かれた。その表情は影が落ち全く読み取れないが、圧倒的なパワーを持つスーパーマンであればその力で逃げ出すことも可能なはずだが、素直に連行されるという事態に、否応なしに想像が膨らむ。<スーパーマンが悪の手に染まった結果なのか?><なにかの陰謀で捕まったのか?><その力を受け入れられず人類の敵と見なされたのか?>など様々な憶測を呼ぶこのポスタービジュアルからは、ただのヒーロー映画ではないという強いメッセージを感じずにはいられない。

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執筆者

Yasuhiro Togawa