第65回カンヌ国際映画祭 女優賞&脚本賞 W受賞パルムドール受賞作『4ヶ月、3週と2日』監督の待望の新作、『汚れなき祈り』
第65回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で女優賞&脚本賞のW受賞を果たした話題作、ルーマニア映画『ビヨンド・ザ・ヒルズBeyond the Hills(英題)』の邦題が、『汚(けが)れなき祈り』に決定。公開は、2013年3月16日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショーとなる。
映画『4ヶ月、3週と2日』(08年日本劇場公開)で、ルーマニア映画初のパルムドール(最高賞)に輝いたクリスティアン・ムンジウ監督の最新作『汚(けが)れなき祈り』。その優れた脚本と演出で、第65回カンヌ国際映画祭では、映画初出演のふたりの新人女優に女優賞をもたらし、脚本賞も獲得。同映画祭コンペ部門では唯一の2部門受賞となり、ムンジウ監督の過去の栄誉が紛れもない本物の才能であることを証明した。また本作は、2013年アカデミー賞外国語映画賞ルーマニア代表作品として選出されている。
本作は2005年にルーマニアの修道院で実際に起きた事件を題材に、同じ孤児院で育った二人の若き娘アリーナとヴォイキツァが、信仰と愛の狭間で引き裂かれ、悪魔祓いの犠牲となる悲劇を描いたヒューマンドラマ。互いに深い絆で結ばれていたはずの彼女たちに、いったい何が起きたのか–。事の真相、渦中にいた人々の姿を、緻密な脚本と徹底したリアリズムで描き出し、ラストシーンまで途切れることのない緊迫感は、観る者の心をとらえて離さない。
いまや世界で最も次回作が待望される監督の一人と言っても過言ではない、クリスティアン・ムンジウの5年ぶりとなる待望の新作が、ついに日本上陸する。
公開劇場は、東京・ヒューマントラストシネマ有楽町が2013年3月16日(土)より初日公開決定。
他に、北海道・シアターキノ、静岡・静岡シネ・ギャラリー、愛知・名演小劇場、大阪・テアトル梅田、兵庫・シネ・リーブル神戸、他、全国順次ロードショーとなる。
関連作品
http://data.cinematopics.com/?p=50468
執筆者
Yasuhiro Togawa