2010 年10 月に劇場公開し、誰も見たことがない男女逆転の世界が話題となり大ヒットした映画『大奥』からはや2 年。
この度、[連続ドラマ+映画]という壮大な続篇プロジェクトとして再び帰ってきました。男女逆転大奥誕生の謎に迫る連続テレビドラマ「大奥〜誕生[有功・家光篇]」は、TBS 金曜ドラマとして毎週よる10 時から放送中、そして、ドラマから約30年後の綱吉の時代を描く、映画『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』は、松竹・アスミック・エースの共同配給で12 月22日(土)から全国公開となります。かつてない最短期間での連続テレビドラマ&映画連動続篇プロジェクトです。
この度、本映画で菅野美穂演じる将軍・綱吉に指名される斉藤役を演じたイケメン俳優・永江祐貴さんが、京都ヒストリカ国際映画祭2012 での本作上映後の舞台挨拶に時代劇の扮装で登壇しました。永江さんは、京都府出身で、本作が映画では初出演作品になります。映画デビュー作で、生まれ育った京都での凱旋舞台挨拶となりました。

【日時】1 12 2 月1 日(土)13:05〜(11:00〜の本作上映後舞台挨拶)
【場所】京都ヒストリカ国際映画祭(京都市中京区三条高倉3F フィルムシアター)
【登壇者】永江祐貴

上映終了後、本作で5 代将軍徳川綱吉(菅野美穂)に夜伽のお相手としてご指名を受ける斉藤役を演じた永江祐貴さんが、和装で髷を結った時代劇の扮装姿で登場しました。映画を見終えたばかりの満席の会場のお客さんは、スクリーンからそのまま出てきたような姿にはっとしながら、拍手で永江さんを迎えました。
MC:永江さんは京都ご出身で、このように京都の映画祭にご登場されて今のお気持ちはいかがですか?
永江:京都に生まれ育った者として、こうして俳優として京都の映画祭に呼んでいただけたことは本当に光栄です。
MC:スクリーンの中から飛び出てこられたような、この時代劇の扮装がお似合いなんですけれども、時代劇の扮装をされてどんなお気持ちでいらっしゃいますか?
永江:普段こういう格好をすることはないですから、特別な気持ちがあります。作品のなかでは、演じた斉藤役はこのような美しい衣装をきる機会がありませんでしたので・・・上半身裸で踊ったリだとか、閨のシーンでは白襦袢で(場内笑)。今日このような場所で美しい衣装を着られて嬉しく思います。

MC 永江さんが演じられました斉藤と言う役についてお尋ねいたします。いま、永江さんが仰った「諸肌の舞」のシーンなんですけれども、男性たちが大勢で上半身裸で踊るという、またそのなかで永江さんは男性への恋心を感じさせるシーンで演じるのはなかなか難しかったんじゃないですか?
永江:そうですね、斉藤は男性に恋をする役だったので、なかなか感情を理解するのは難しかったんですけど、亜相手の中村役の郭智博(かくともひろ)さんを女性だと思い込んでシーンに挑みました。(場内笑)
監督からも怪しげな雰囲気を全面的に出してほしいと言われていました。台詞のない、表情と動作だけの表現だったのでなかなか難しいシーンだったんですけれども、どうにかやり遂げることができました。
舞のレッスンも全員で集まって何日も練習しました。ダンサー出身の方もいたりしてはじめからうまい人もいたんですけど、全員でレベルをあわせて、力を合わせて作りました。
MC:菅野美穂さん演じる将軍綱吉との閨のシーンがありまして、一対二というこちらも難しいシーンだったと思うのですがどうでしたか?
永江:あのシーンを境に綱吉がおかしな方向に進んでいく、というきっかけのシーンで、そういう意味では重要なシーンだったのでプレッシャーもあったんですけれども、現場では菅野さん郭さんが引っ張っていってくださったので、一緒につくりあげることができました。
MC:NG はあったんですか?
永江:NG はなかったです。あのシーンは綱吉の迫力に圧倒されてびびりまくる演技だったので。実際菅野さんの演じる将軍綱吉の迫力につられて最後までやり遂げることができ、形になりました。
MC:菅野さんすごかったですか?
永江:すごかったですね。菅野さんは普段は天真爛漫な、太陽みたいな方なので綱吉とは性格が全然違うんですけど、すごい振れ幅で演じられていました。
MC:堺さんとはいかがでしたか?
永江:堺さんとは初めて共演させていただいたんですけど、お会いする前からストイックな役者さんと言うイメージを持っていました。実際お会いして、アドバイスもいろいろいただいて、ものすごい役に対しての姿勢が真摯でもうすごく俳優として刺激を受けました。常に役のことを考えていらっしゃいましたね。
MC:この映画は東映京都撮影所以外でも撮影されました。永江さんが先ほど仰っていた「諸肌の舞」のシーンは実は聖護院で撮影されました。重要文化財もたくさんある厳かなお寺なんですがいかがでした?
永江:聖護院は初めて行ったんですが・・・
MC:京都ご出身ですよね?
(場内笑)
永江:京都出身なんですが(笑)入ったことはなかったんです。行く途中、道に見覚えがあって、あれ知っているなと思っていたら・・・僕の出身中学の裏にあったんです(笑)。ほぼ毎日通ってたんですが、聖護院がそこにあることを知らなかったんです(笑)ものすごい贅沢な通学路だったんですね(笑)
MC:重要な文化財のたくさんある寺院での撮影だといろいろ気を使われたりするんじゃないですか?
永江:そうですね、襖一枚にしてもものすごく綺麗で、障子に穴を開けようものならもう京都にいれないなという気持ちで細心の注意を払いました。(会場笑)

MC:さて、会場にいる皆さんは映画を見終われたばかりですが、永江さんご自身は完成された映画をご覧になってどう思われたんでしょうか?
永江:観るたびに面白さが増えていくというか、無駄な演出が一切ない映画だと思いました。例えば、桜の木のカットにしても綱吉の気持ちを表していたりだとか、ちゃんと見るたびに発見がある映画だと思います。見所が本当にたくさんあって、豪華な衣装もまさにそうなんですけど、本当に細部まで凝っている映画だと思います。
MC:なるほど。お名残惜しいですが、そろそろお時間となりました。最後に観客のみなさんに一言おねがいします。
永江:今日はおいそがしい中、お越し下さってありがとうございます。この『大奥〜永遠〜』は男女問わずいろんな方に見ていただける作品だと思います。お正月映画ということもあり休みの方も多いと思うので、ぜひ内容を漏らさず(会場笑)、何度も周りの方を誘っていただいて、またぜひ劇場でご覧になってください。

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執筆者

Yasuhiro Togawa