世界の3Dシステム市場で最も高いシェアを占め,3Dが明るく見えるRealD社(本社:アメリカ)のHFR(ハイフレーム レイト)3Dシステムが『ホビット 思いがけない冒険』のジャパン・プレミア(12月1日(土)TOHO シネマズ六本木ヒルズ )において使用されることが決定。
なお、今回の上映に際して、映画のイメージに合わせた深緑色の”ホビット3Dメガネ”がRealD社より提供される予定。

RealD社は世界21,500以上のスクリーンに最新の3Dシステムを導入しており、日本を含め68ヶ国約900興行社に3D技術サービスを提供している。
RealDとは、自社開発しているデジタル3Dシステムであり、映画館での3Dシステムとして、世界で最も普及しているシステム。ジェームズ・キャメロンの『タイタニック3D』をはじめ、マーティン・スコセッシ、アン・リーらをはじめ、ハリウッドの主要3D映画の技術開発にも携わっている。

『ホビット 思いがけない冒険』のジャパン・プレミアに際して限定体験できるHFR3D(High Frame Rate 3D)とは、通常の映像スピードである1秒間に24フレームでの構成から、その倍数にあたる48フレーム(毎1秒)の映像構成を3D技術で観せることによって、今までよりも映像のブレが少なくより鮮明にみえる技術である。RealD社提供のHFR3Dを使用することによって”より明るく”本作を楽しめることもあり、今週11月28日にニュージーランドで開催されるワールドプレミア、12月12日にはイギリスで最も権威のある映画上映会である第65回ロイヤル・フィルム・パフォーマンスでの上映会ではいずれもRealD社の3Dシステムが採用されることが決定しており、12月1日(土)開催のジャパン・プレミアでもこのRealD社のHFR3Dを使って上映が行われることが決定。

本作を手掛けるピーター・ジャクソン監督は「RealD社が我々の作品に3Dにおける世界最高技術を提供してくれて感謝している。彼ら(RealD社)が、3D上映の体験を向上させるべく総力を上げて取り組んでいる姿勢が、私の最大の支えになった」と公式コメントを発表。また、RealD社のCEOであるマイケル V. ルイス氏も「この作品は、おそらく今年最も世界中から待ち望まれた作品であり、弊社の完全サポートによる3D技術によって、より鮮明でリアルな、素晴らしく壮大な映画に仕上がっていること、楽しみにしていただきたいと思う」と述べている。

RealD社は2003年に設立、アメリカのカリフォルニア、ビバリー・ヒルズ、ボルダー(コロラド州)、ロンドン(イギリス)、上海(中国)、モスクワ(ロシア)、香港、そして東京にオフィスを構えている。

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執筆者

Yasuhiro Togawa