2012年8月に宮城県にて先行公開され圧倒的な感動と笑顔を運んだ、奇蹟のドキュメンタリー「ガレキとラジオ」が、支援の輪が広がり、いよいよ全国公開することが決定いたしました。

本作は、2011年3月11日の震災後、南三陸町の災害FMとしてスタートしたラジオ局「FMみなさん」スタッフの活動を約1年に渡って追ったリアル・ストーリー。ラジオ経験なしでマイクに向かうのは、元・サラリーマンでリーダーの工藤さん、元・ダンプ運転手の和泉さんをはじめ町内で暮らす男女9人。放送中に大事なコメントが流れなかったり、和泉さんに至っては息子に「向いていない」と言われてしまう始末…。しかし彼らは、愛する故郷・南三陸町の人たちに少しでも笑顔を届けようと奔走し、その思いはある奇蹟を生む——。スペシャルサポーターとしてナレーションを手がけたのは日本を代表する名優・役所広司。そして仙台在住の人気ミュージシャンMONKEY MAJIKが「トビラ」を提供した本作が、いよいよ2013年春、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開が決定しました!
本作品は、映画を通じた被災地支援を目的に制作され、映画の収益は、被災地への継続した支援について理解を深めていただくための活動や、被災した地域の復興に役立てるための寄付などにも利用されます。11月11日には上田市のNPO侍学園によるチャリティー上映が元FMみなさんメンバーも登壇し行われた他、「The Radio of Hope」というタイトルで海外でのチャリティー上映の企画も進んでいます。

■どんどん広がる「ガレキとラジオ」の輪■
11月11日(日)上田市の上田映劇にて映画「ガレキとラジオ」のチャリティー特別上映が行われました。FMみなさんの元スタッフたちも当日登壇し、昨年3月11日当時から今に至る南三陸の状況や、映画を通じて南三陸をはじめ被災地への継続支援の必要性を話しました。冷たい雨がそぼ降る冬の始まりを感じさせる夜でしたが、270席の会場は上映10分前にはすべて埋め尽くされ、上映終了後は観客からあたたかい拍手も沸き起こりました。

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執筆者

Yasuhiro Togawa