国境を越えればきっと、幸せが待っている…。映画史に残る子ども映画の新たなる傑作!
ポーランド映画界が世界に誇る女性監督の一人であるドロタ・ケンジェジャフスカの4年ぶりの新作となる本作は、彼女の最も得意とする題材=“子どもたちの世界”を詩情豊かに描いた集大成として会心の一本となり、第61回(2011年)ベルリン国際映画祭では、ジェネレーション部門グランプリおよび平和映画賞を受賞したのをはじめ、世界各国の映画祭で大絶賛を浴びています。

舞台はポーランドと国境を接する旧ソ連(ロシア)の貧しい村。親も、住む家もなく、鉄道の駅舎で寝泊まりし、物乞いや盗みをしながら日々を過ごしている幼い3人の少年。彼らは、外国に行けばきっともっといい暮らしが出来るはずだと、命がけで国境を越えるべく冒険の旅に出る。やがて、彼らは様々な試練や困難を乗り越え、ようやくポーランドの田舎町にたどり着くが…。

『禁じられた遊び』『汚れなき悪戯』『天使の詩』『ポネット』…、映画史に残る子供たちを描いた名作の数々。今、そのリストに新たなる傑作が加わりました。

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執筆者

Yasuhiro Togawa